とにかくVのイイ音楽の人たち、といえばKMNZ（ケモノズ）です。どうしてもVTuberカルチャーって今のところアニメ的な、あるいはボカロ的な（この「ボカロ的」の範囲はめちゃ広いので多様ではあるんだけど）ものが中心なんだけど彼女たちの狙いは明確にココ、という感じですげーいい。またMCふたりのヴォーカルも最高なのだ。大学時代の友達とかにVを薦めるとしたら間違いなく彼女たち。ブギー・バックはマァ選曲としてはベタですが、最初の1秒から魔法がかかってる感じは本当に最高。自然に身体が動きます。
お姉さんヴォイスのLITAは妖艶な曲を何でも歌い倒せる。椎名林檎とかは勿論なのですが、個人的にセンスいい選曲だなと思ったのがこれ。Vの人で他にこの曲をカヴァーしてる人はいないと思う。アレンジもまたミニマムで最高。本当にクール。
ロリヴォイスなLIZはアニソンカバーが中心だけれど、ヴォーカル参加したこの曲はトラックも歌詞も好きでよく聴いています。ほんと歌うまい。キャラクターとも合ってます。
今「一番アツい」VTuberである花譜は、もろamazarashiフォロワーって感じだけど超完成度の高い世界観で本来こういうのに興味がないはずのVファンまでも陥落させていて今まさに地殻変動が起きてる感じ。リキッドルームで行われたワンマンライブは圧倒的で、どこから語ったらいいか判らなくなるくらい凄かった。CGアニメコンテストに『チルリ』で入選されてる川サキさんがほぼ全部映像を作っていてそれもすごく素敵。ただ、ソングライターのカンザキイオリが書く曲が個人的にそこまで趣味じゃないので……でも、めっちゃ応援してます。
なので、どちらかというとカヴァーのほうを多く聴いてるかな。とにかく存在感あるヴォーカルが花譜の最大の魅力。特にこの「フロントメモリー」のカヴァーは狂ったようにかけてます。真夏にチャリ乗って近所のファミレスまでぶっ飛ばしてる時とか。
自分がいっっっっちばん見てるアイドル部には、こんな歌姫さんもいる。猫乃木もちの砂山のような儚さと岩のような力強さが同居するヴォーカル、そして表現力の豊かさは個人的に（引退されてしまった）蒼月エリと双璧をなすくらい大好き。ここの事務所さんあんまり歌にリソース割いてきてないので、そこだけもどかしいんだけれど（逆に他の事務所だったらゴリゴリに売り出されてるに違いないのでそれもどうかとは思うものの）、わずかなイベント出演、わずかな「歌ってみた」動画でもそのインパクトは十分に伝わる。ただ、この動画よりはイベントに出てた時のパフォーマンスのほうが好きかもな。レコーディングよりライブのほうが上手く聴こえるって、ホンモノの証ですよね。
今回紹介している中では唯一、まだ買える音源が１曲もない方です。（デビュー順では1番目ですが）
で、これが蒼月エリ。もうチャンネルに動画が残っていないので転載を掲載するしかないのですが……。突然の引退で、これから別々の道を進む……的なニュアンスのことを話されていたので、もしかすると本格的に音楽の道を進まれることにしたのかもしれない。リアル姿で、どこかで会える日が来るのかもね。どこかの配信でさらっと弾き語ったときの音源らしいのですが、確かに、やっぱ、ちょっと、ずば抜け過ぎてるもんな。さすがに。
