※とても(愛が)重たいので「続きを読む」からどうぞ。
順位付けは2019年末時点フィーリングです。順位なんてナンセンスだよね。
いよいよ、10位から1位です。
「Wi-Fi飛んでる?神さまって信じてる?」が選ぶマイベストアニメーション映画&TVシリーズ50(2020年)
10位→1位
10位 四畳半神話大系
「一週間に一本、テレビアニメは放映される」という、実はあまり意味のない大前提ルールを完璧に生かし切った「テレビアニメ」の最高到達点。挑戦的なグラフィックは毎週ぼくをドキドキさせてくれた。そして、完璧すぎる、脚本……! アンド、その脚本すら上回った、完璧すぎるラストシーン!!
9位 劇場版 聲の形
京都アニメーションの最高傑作。宝石のようなグラフィック、音、そして映像演出。“空気”すらも描き出した圧倒的でやわらかなアニメートが、手話というモチーフに完璧にマッチしてる。そして「生きていてごめんなさい」と思ってしまっている全ての人々にとって、灯台となり得る作品。正にランドマーク。
8位 はれときどきぶた
実はこれが隠れ1位かも。年少期に一番影響を受けたテレビアニメです。僕はこのアニメと『せがれいじり』で人格の全てが狂いました。ナンセンス、スラップスティック、常識が通じないイカれた大人たちによる電波ジャック。そしてミュージカル的な、音楽とアニメの楽しすぎるマリアージュ。
7位 鉄コン筋クリート
これも夢中になったなぁ……。暴力的なまでに凄い背景美術と超スピードのカメラワーク、そして何といっても壮絶なストーリー。マインド・パレス的な演出で本編とはちがう絵柄を使う流れって、この映画で確立したような気がする。そういえば芸能人起用の成功例であるシロも、クロも、同じ2019年に結婚しましたね。
6位 空の青さを知る人よ
「生涯トップ5映画だ」って書いたわりには並べてみたらトップ5落ちしてしまった。日本の劇場アニメーションがついに突破した“作りもの”の向こうがわ。真の意味での「平凡なアラサー」のための物語。『とらドラ!』から始まった、いつかこんな映画が見れるのではという期待を遂に叶えた大名画。
5位 魔女の宅急便
ジブリ映画で一番リスペクトしてるのはこれです。震えるようなファースト・シーケンス。日本劇場アニメーションをモダン化させた明るい世界観と普遍的な少女の成長物語。映画オリジナルのラスト10秒がマジで大好きです。こういうのがやりたい。
4位 きっと全て大丈夫
なぜ、アニメーションか? なぜ、生きることをテーマに描き出すのか? 全ての答えがここにある。息が詰まるほどに緻密で、乱暴で、そして“真実”が焼き込まれた、たった一人で作り上げられた驚天動地の長編アニメーション。ぼくが自分のアニメを作るようになってから出会ってしまった、不変のマイ・ヒーロー。
3位 おおかみこどもの雨と雪
映像作家・細田守の完璧な美意識により組み上げられた、息をのむほどに素晴らしい映画的演出とグラフィック。そして、「わたしたちは分かり合うことができない」ことを真正面から描いた、あまりにも悲しくて、あまりにも気高いラストシーン。そして高木正勝による、マイ生涯ナンバーワン劇伴。
2位 トイ・ストーリー2
何度見返してもパーフェクト。面白くて、笑えて、びっくりして、ハラハラして、ドキドキして、考えさせられて、悲しくて、せつなくて、そしてあたたかで、心揺さぶられるストーリー。全てが最高得点。映画の楽しさを教えてもらった、ぼくの教科書。そして生涯の友だち。
1位 マインド・ゲーム
ぼくという人間のレンジを30度から270度ぐらいにまで一発で広げてもらってしまった、おでこにある第三の目が開いてしまった、これを見ていなかったら美大にも行ってないしアニメーションも中学生で辞めていたし、そして生きることに途中で飽きて、この恍惚を知らずに死んでしまっていた、つまりは人生の全てを変えてもらった、大大大大大大大大大大傑作。えっ、まだ観てないの? むしろそれでもいいと思うけど?