★★★★
この巻、見方によってはすごい急展開だと思うんだけれど、でもマァ「ちょっと慌ただしいな」とは思いつつ、ストンときれいに胸に落ちるものがあるのは確かで。その「ストン」は、つまり、どれだけ私たちがこの二人の関係を「大人」「子ども」と区切って読んでしまっていたかということだよね。思えば「14歳編」は、ずっとそのことを描くために延々周りくどい迂回ばかりをしていたような気もする。そんな雲が晴れたような第7巻。ということはそろそろ第二部も完なのかな……?/しかしこの作品、前からそうだけれどわりと映画的な演出が多いのが面白いです。トゲ抜きしながらあの話をするあたりとか(前の巻だけど「間違ってたのにマルつけてた」とか)、マンガというよりは、アニメーションや実写ドラマ的演出技法な気がする。