Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

こざき亜衣『あさひなぐ』34

★★★★★

このマンガの感想を言葉にまとめたら、何か豊かなものが生まれるのかもしれないけれど、でも、“そうじゃない”。こんなどうでもいい自分が立っているコートの反対側にも、常に絶対に誰かがいて、その中の一人に旭はいる。いてくれている。だから、だからこそ、生きてコートに立ち続けることがどんな言葉よりも持ち物になりえる豊かなことなんだ。作者のちっちぇ〜文字で6ページにも渡って書かれていた(かなり自己陶酔の激しい)あとがきが、ぜんぜんうっとおしくないどころか、むしろ物語を完走したこのやり場のない気持ちに、寄り添ってさえくれて。ああ、わかる。わかるんだ。34巻も読み続けて、何度も何度も抱きしめて、胸が苦しくなって。そうさ。結局、僕もまた同じなんです。感想でも批評でもまとめでもないただの独り言。旭、あなたのようになりたかった。

宝井理人『テンカウント』4〜6

★★★☆

楽しめなかったわけではないけれど、なんか全体的にはポルノのイメージのほうが強くなっちゃったかな……。潔癖症という設定をもっと引っ張って、読者を忠臣目線からドキドキさせ続ける手もあると思ってたけれど、結局二人がラブラブしていく流れをしっかりと追う方に舵が切られてしまって、心の病の、それこそ「テンカウント」は最後まであまり生かしきれなかった感じ。だいたい、セックスができちゃうなら「それ以上の不潔恐怖症って何ねん!」って、自分はなってしまったんだよな。でも、物語としてこう着地するのはすごく理解できる。誠実な結び方だった。

雨水汐『欠けた月とドーナッツ』2

★★★★

「人への“好意”って暴力だよね」というテーマにズキズキくる。恋愛というよりも、そもそも人と接することから離れていってしまう人間の奥底を(そこまで深く掘るわけではないにせよ)ちゃんと描いているのがいいです。

仲谷鳰『やがて君になる』6〜8

★★★★

6巻の劇中劇シーンがあまりにも良くて、正直あそこでお話が終わっちゃってた部分はあったように思えたのですが、それでも最後まで丁寧に描き綴られていて、よい読後感でした。

そーなんだよねー。劇中劇でお話部分の結論がもう出てしまって、その後のラブストーリーと実はあんまり接続されていないんですよね。でも、そこに落差が生じているくらいには劇中劇の落とし所が良かった。あんな高校演劇見たら感動しちゃうな……。燈子はたぶん、あのまままた侑と結ばれなくても実は良かったのだろう。って、頭の中で二次創作を考え始めちゃうくらいには余韻が残る良作です。

紀伊カンナ『春風のエトランゼ』4

★★★☆

また雰囲気も含めて元に戻った感……何だったんだ3巻のアレは(意図はわかったんですけどね、意図はね)。今回は今回で桜子がまだよくわからんけど。一回ああいうことがあると、イイシーン読んでも安心して読めないというか、テンションが上がんなくなっちゃうな……自分自身も含めて色々反面教師というか、なぜか自分のことのように反省してしまう。創作とはシビアだ……。

紀伊カンナ『春風のエトランゼ』3

★★★

ええぇぇ……なんだそれ……急に駿の小説が売れてしまってカップルごと週刊誌に追われる存在になるという展開……わからん……こればかりはマジで全くわからん……今のところはブチ壊しにしか思えない……4巻既に買ってたから良かったけど、この巻までしか買ってなかったら絶対ここで読むの辞めてたな……。それくらい突拍子のない、何がしたいのかもわからない、しかも丁寧にやるならまだしも超慌ただしいという読者完全置いてけぼりの展開です。