Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

*漫画

保谷伸『まくむすび』1

★★★ これは合わなかった……! テーマも、設定も、軽快なセリフ回しも、そしてこれから展開するであろう内容もかなり自分のツボなんだけれど(特に即興劇するところ、ぽろっと次のセリフがアドリブで出てきたところはすごく良かった)、こんなに演劇をバカにす…

荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』15

★★★★☆ なぜか最終巻がぜんぜん出ない状況になってしまって、週刊誌連載にも関わらずこれが実に3年ぶりの新刊。正直、3〜4巻前から読み返さないといけなかったくらい内容も忘れてしまっていた。が、その理由がこれだったのか、まさかラストシーンの取材予定先…

山田金鉄『あせとせっけん』8

★★★☆ イベント系がひと段落したこともあって、原点回帰なアプローチが多かった第8巻。ワン・センテンスでも結構話が広がるのがグッド(今さら「においの形」みたいな話をやるのが逆に良かった)。とはいえこれ、どこまでやるんだろうな……。

仲谷鳰『やがて君になる』1〜2

★★★☆ 好みの話をしてしまえば、もっとバチバチしてる百合のほうが性癖なので、まぁそこもあるにはあるのですが、一方的に好きになってイマイチその理由がわからない七海にも、アセクシュアルを真正面から描く……というわけでもなさそうな小糸にも、そこまで感…

志村貴子『おとなになっても』3

★★★★☆ <私の思考は突然あちこちにばらけ始める/集中力が続かない/かと思えば/何かひとつにとらわれる> 昨日の自分も、明日の自分も、いまの自分とはまるで違う自分。こころは言葉に直らない。いつもわけがわからない。それでも自分は動き続ける。いや、…

Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』14〜15

★★★★ 演じる喜び、跳躍する快感、そして「若き天才」とシンクロできる読書体験。"運動"が自己表現かつ自己実現にもなっている、って、自分は学校で教わらなかったことだな。なんだか悔しいな。 自由に身体が動く、火照った肉体で踊り上げる……なんて、読者が…

鈴木小波『東京黄昏買い食い部』

★★★★☆ ムチャクチャ素晴らしい!! コミカルで可愛らしいキャラクター、まるで落語のようなストーリーのメリハリ、そして今作は特に、鈴木小波の「絵」のパワーをこれでもかと見せつけてくるのがすごすぎる。作家の十八番である魚眼レンズの墨絵だけじゃなく…

冬目景『空電の姫君』2

★★★★ 筆者ももちろん後書きで記しているけれど、ここで描かれている音楽文化が今まさに死に、過去の産物になろうとしている事実には胸が引き裂かれそうになる。これが日本で最期のライブバンドコミックになるのかもしれない。 登場人物たちのトラウマが一つ…

吉本浩二『定額制夫のこづかい万歳〜月額2万千円の金欠ライフ〜』1

★★★★★ 「ステーションバー(怪人)」でSNSでも大バズした*1、吉本浩二の最新作。 正に令和版『大東京ビンボー生活マニュアル』であり、あまりに身も蓋もない生活描写、強烈なディティールへのこだわり、そして着眼点のユニークさとやわらかさ。そして「優し…

金田一蓮十郎『ゆうべはお楽しみでしたね』7

★★★☆ たくみが友人たちに結婚報告したシーンのとこ、すっげードス黒い気持ちが湧いたけどなんかいい風に流されちゃってモヤモヤしたな……。結婚と出産の話をドラクエのシナリオに重ねるのは、ならではですね。

高橋那津子『昴とスーさん』3

★★★★☆ ちょっと想像を絶する、残酷なまでの真実が明らかになる第3巻。なるほど、そう来たか、ていうか“そっち“か、だから英題が……いやはや……。 2巻で若干やわらかな未来が示されていたので、ここにきてそれすらを踏みにじるような展開に持ってくる「強さ」に…

高橋那津子『昴とスーさん』2

★★★★☆ 社会から孤立したまま、ただもがくように生きる「二人だけの世界」から、少しづつ視野が広がってゆく第二巻。絶望も、そしていくつかの希望や優しさも、決して過剰に味付けしているわけではない(むしろ平凡なものの積み上げだと思う)のに、一発一発…

高橋那津子『昴とスーさん』1

★★★★★ め っ ち ゃ 大 好 き な や つ 。 これはやばい。うわーやばい。一見平凡なカップルに起きてしまった「ある出来事」が、その後の二人の日々からゆっくりと、じわじわと描かれてゆく。小さなアパートの一室で、寄り添いながら、支えあいながら、励まし…

雁須磨子『あした死ぬには、』1〜2

★★★☆ 話題作ですが、2巻まで読んでもあまりピンと来なかった。お前はまだ更年期障害って年齢じゃねーからだろ、と言われたら仕方ないけれど、もうちょっとガッツリ「死にたい」に向き合っても良いんじゃないかな、とか、もっと真剣に(日々ぼんやり思うとか…

谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもどう考えてもお前らが悪い!』18

★★★★ シリーズ史上ワースト級の下ネタから華やかに幕を開ける第18巻。そういえば勉強合宿ってやったなぁ、意外と高校三年生って忙しかったよな……とか、わりと鮮明に自分の高校時代のことを思い出したりしました。ヘタな少年・少女マンガより、よっぽどリアル…

オカヤイヅミ『ものするひと』1

★★★☆ 「ことば」を仕事にする主人公の、「ことば」との静かな戦いを日常描写を交えながら淡々と描いた作品。イラストレーターっぽい絵柄も相まって、その「静かな」息づかいが伝わってくるのがとても魅力的。ただ一方で、「たほいや」はまだしも文壇バー(何…

桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』3

★★★★ 3巻にしてもうここまで来てしまったか……。というか市川が山田よりよっぽどえろいというか、ちょっと性的すぎないか彼は!? 雨の日に右目が出てくるシーンめっちゃドギマギしてしまったぞ……山田と同じく、自分の性的魅力に気づけてないんだろうな〜。い…

漆原友紀『猫が西向きゃ』2

★★★ やっぱりちょっと精彩を欠いてる感じ。なかなか物語が隆起したり陥没したりしてくれない。……という意味では、シンプルな設定で最後まで走り切った「The tail is on the stairs.」や、めちゃめちゃ『蟲師』っぽくしといてそこからわざと踏み外すセルフパ…

戸田誠二『WOMAN』

★★★★ タイトルこそ『WOMAN』と銘打たれているけど、深く女性に切り込んだ内容ではなく、わりといつも通りの戸田誠二の作品集。これを読んでて思ったんだけど……なんか、自分が定義したい「男性的」な感性って、意外とこういうのな気がするんだよな。この場合…

佐久間結衣『わるいおんなのこ』1〜4

★★★☆ 素晴らしいデビュー作『コンプレックス・エイジ』を世に放った佐久間結衣の2作目となるオリジナル連載作。が、途中に虚淵玄のコミカライズ作業を挟んだから(?)か、前作から一転した超エログロ作品になっていてビックリ。「百合物語」と銘打たれてる…

ぬマンガオブジイヤー60選 アダルトコミック篇&全リスト

noteに掲載させていただいた「ぬマンガオブジイヤー60選」の最後の4作品、アダルトコミック篇です。 元の記事はこちらをご覧ください。 note.com ※以下、19歳未満の方は開かないようにして下さい。

志摩時緒『ぼっちな僕らの恋愛事情』1〜2

★★★★ 「2人が互いに意識するきっかけ」が、「夏休み明けたらクラスメイト全員に彼氏・彼女ができていたから(=2人だけ「ぼっち」になっていたから)」という……もう逆によく思いつけるよなというか、いや百歩譲って思いついてもよく実際に描くよなと…… 笑 人…

ふせでぃ『明日、世界が滅びるかもなので、本日は帰りません。』

★★★☆ 絵がかわいい。テンプレ以上に深く掘るような心理描写はあまりないけれど、いい意味でサラッと流し読める孤独な女の子の物語でした。これはこれで令和っぽいというか、ある程度定着してきた(主にジェンダーが女性側からみる)「かわいい女の子」像の一…

峰波りょう『少年のアビス』1

★★★★☆ 『ヒメゴト』、『初恋ゾンビ』の峰波りょう最新作。またしても移籍して今度はヤンジャン。満をじして……というこちらの期待感をさらに何倍も上回る、すさまじい第一巻になっている。 暴力を振るう兄、認知症を患う祖母を女手ひとつで介護する母、そして…

天堂きりん『アイとアオの境界』1〜2

★★★★☆ ある種のテンプレ的なキャラクター(この作品の場合は“設定“込みで)をちょこっとアレンジして、ぐっと切実で胸に迫る物語を描き出しているのが見事な作品。小さなエピソード一つ一つが、しっかりその後の主人公の葛藤に結びつくのがものすごく巧みで…

山田金鉄『あせとせっけん』6~7

★★★☆ Twitterに書いたらファボと称賛(とウソマツ扱い)を浴びるような、令和的「理想のカレシ像」が、わりと本気で二人の仲をこじらせてしまうという展開が面白い。しっかりラブ・ストーリーしてるなぁ……。/ぎょ、ぎょ、餃子を、とか、溶かしバターで……!…

秋山はる「空中散歩」

★★★★☆ 秋山はる、カムバック。しかも百合で!!! 2020年のトップニュースです!!! ★ガレット14号(最新号)の発売が近づいてまいりましたので本日より扉絵紹介を行います✨【ガレット№14扉絵紹介➀】トップバッターは、秋山はる先生「空中散歩」読み切り巻頭カラ…

雨水汐『欠けた月とドーナッツ』1

★★★☆ 「女性」というタグに息苦しさを感じる女性が、凛とした佇まいで生きる上司に惹かれつつも自分の世界へ一歩踏み出してゆく百合漫画。絵がさわやかで可愛いです。あらすじも気に入ったので手を出してみたけれど、あまりストーリーにひねりがないのでそこ…

冬目景『イエスタデイをうたって afterword』

★★★★ 連載終了から5年ぶりに描き下ろされた新作読み切り、インタビュー集、あとはイエスタデイと関係ない冬目景の短編をいくつか収録した作品集。マァやっぱり5年前にしっかりばっちり終わっていた作品だったので、まさかここに来てテレビアニメ化して盛り上…

泰三子『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』1〜2

★★★★ これはムチャクチャ面白いすわ!! 交番勤務(と刑事部)の警察官たちの日常を追いつつも、クセの強〜いキャラクターたちが織りなしてゆくドタバタ劇。やっぱりお話を書く才能って、「視点」と「キャラクター」と「キレのあるセリフ」なのだなとつくづ…