オジロマコト
★★★★ 中見の次は、曲の決意の巻。動かせるのがたとえ<せいぜい半径3m>だとしても、こころだけはどこへだって行ける、どこまででも塗り替えられる。そしてそれはつまり、どこにも行けないということなのだ。だから、<今しかできないことを、今しか会えな…
★★★★ ひとつ山を越えたこともあり、さすがにここ数巻のドラマチックな展開と比較して落ち着いた内容になっていた。/サブストーリーだけれど、<穴水みたいな子はさ(中略)ふしぎと消えていくんだよな>のあたりがすばらしい。ここに……ここに気を配れる(こ…
★★★★☆ 目には見えない天の川を隔ててふたりが疾走してゆく。六千年前からの星空を記録する1時間。六千年前から続く孤独がふたりを見守っている。六千年前からの星空がふたりの影を闇に落とす。六千年前からの星空がキャメラに焼き付ける数秒間。六千年前から…
★★★★☆ 生きていくことは、ただ苦しくてつらいことが起きるだけなのに、それでも明日を迎えようと無理矢理にでも思わなきゃいけなくて、そのために未来へ持って行ける武器とは、「目の前のものに感動することができる」強い感受性そのものだと思う。 「目の前…
★★★★ メロメロにロマンチックな第3巻。考えうる手は(多少「とってつけて」る部分も含めて)全部打ってくるその「あざとさ」が、もう恥とか通り越してただただピュアネスな世界に変換されて紙の上で光輝いている。時々、えっ!? てなる表情を描いてきたり…
★★★★ ビジュアル先行でとにかく青春のキラキラを、瑞々しい人間関係やエピソードを特急列車のように車窓に映して駆け抜ける第2巻。表紙にもなっている、夜の海岸の星空シーンは圧倒的だった。オジロ作品の中ではある意味今までで一番エッチじゃないのも(こ…
★★★★ いつの間に新連載始まってたんだよ!! 言ってよ~!! 『猫のお寺の知恩さん』に続くオジロマコトの最新作。そういえば『富士山さんは思春期』は中学生のお話だったので、高校生メインヒロインは本作が初になる。 シチュエーション的にちょっと無理が…
前のブログでつけていた「ぬマンガオブジイヤー」の2018年版です。 例年よりも読書量がかなり少なく“該当作なし”ばっかりになってしまって、なんとなくお蔵入りしていたリストになります。「2019」もきっとやります。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★私がモ…
★★★★★ 最近感じる、「神さまに選ばれたマンガ2作品」のうちのひとつ。最初は一種のフェチマンガを描くつもりだったはずだろうに……いつのまにか、これまでのどの作品でもなかなか描き切れなかった仕草や情景・心の動きや一瞬のきらめきすらも「フェチ」の一つ…