Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

九井諒子

九井諒子『ダンジョン飯』11

★★★★ ついに、“あの”九井諒子の本性が牙を剥いた、というべきグロテスクな展開の連発。あさましく、おぞましく、おそろしく、そして罪深き人間の欲望が次々にこれまでほがらかギャグを展開していたキャラクターたちを飲み込んでゆきます。鮮烈なシーンは沢山…

九井諒子『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』

★★★★☆ 描き下ろしマンガのボリュームも凄まじいけど、もう何なんだこのテキスト量……!! 強固で、大きくて、そして豊かな作品世界の膨大さは言葉にならずただただ圧倒される。読み物として圧倒的に面白い……まいった。そんな一冊です。ただ、10巻を先に読んで…

九井諒子『ダンジョン飯』10

★★★★ ダンジョンの深淵とは、魔術の深淵で、そして、闇の深淵でもあった――。あちこちに散りばめられたギャグ要素すら、一種の不気味さを帯びてきていて、ひたすらに死の臭いがどっぷりと覆う第10巻。残酷なクライマックスをどこか想起させるあたり、この作家…

ぬマンガオブジイヤー2019

「ぬマンガオブジイヤー」の2019年版です。6年目です。(2018年版、2017年版…) 去年は極端に読書量が落ちた年だったけれど、今年はほぼ元に戻った。ノミネート以上の作品は、マジで、どれもおすすめです。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★ブルーピリオド/山…

九井諒子『ダンジョン飯』8

★★★★☆ 気づけばこの物語は、最初っから、ばらばらの民族・生き方・カルチャーが、寿命の長さすら途方もなく異なる人々が、「食べる」というキーワードの元に集い、ぶつかりあい、解りあい、共に力を合わせることを描き続けていた。いまの時代、いまの日本、…

ぬマンガオブジイヤー2018

前のブログでつけていた「ぬマンガオブジイヤー」の2018年版です。 例年よりも読書量がかなり少なく“該当作なし”ばっかりになってしまって、なんとなくお蔵入りしていたリストになります。「2019」もきっとやります。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★私がモ…

九井諒子『ダンジョン飯』7

★★★★☆ どんどんシリアスな内容になってゆくのに、しっかり軽快で、細部にまでユーモアがあって、登場人物たちは活き活きと動き続け、おまけにしっかり「ダンジョン飯」もやれている。前の巻とほぼ同じ感想ですが、マジでいろんな意味で「満点に限りなく近い…