Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

小坂俊史

小坂俊史『モノローグ書店街』

★★★★★ 静かな傑作。 2011年夏、旅行先の遠野市の小さな本屋さんで小坂俊史の『遠野モノがたり』を表紙買いして、思えばあれから今年でちょうど10年になる。小坂の代表作である「モノローグシリーズ」8年ぶりの続編は、あいかわらずギャグがかっ飛んでいる作…

小坂俊史『新婚よそじのメシ事情』3

★★★★☆ ものすごくシンプルにまとめると、「対話」の楽しさを描いた作品で、料理だ夫婦観だというのはあくまでお出汁にすぎない。ふたりのダイアローグの量を集計するとピッタリ、フィフティー・フィフティーになるのではないか。ユーモアやギャグでまとめら…

小坂俊史『平日休みの堀出さん』

★★★★ 共働きでなかなか休日の合わない夫婦が、ときたま訪れる「平日休み」を「全力」で遊び尽くす、という小坂俊史の最新作。 「遠い街のショッピングモールをひたすら回る」「山奥で二人ロックフェス開催」「24時間カラオケ」「ティッシュ配りバイト」など…

ぬマンガオブジイヤー2018

前のブログでつけていた「ぬマンガオブジイヤー」の2018年版です。 例年よりも読書量がかなり少なく“該当作なし”ばっかりになってしまって、なんとなくお蔵入りしていたリストになります。「2019」もきっとやります。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★私がモ…

小坂俊史『新婚よそじのメシ事情』2

★★★★☆ 筆者も指摘している通り、1巻とはかなり内容が異なりつつある(笑)けれど、ちゃんと「よそじのメシ事情」だし、何よりどのお話もゲラゲラ笑えて、あたたかい。 そう、「あたたかい」のがいいのだ! 別々の人間の、その違いをこんなに楽しめてることが…

小坂俊史『まどいのよそじー惑いの四十路ー』2

★★☆ 切り口の面白さや、共感がもてるシナリオの流れとかはさすがなのですが、かといって読んでて充実感があるかと言うと……。おそらく意図しているものとは違うと思うのですが、「100円ショップ」の読む者をドン底に突き落とすどんでん返しが唯一声を上げてシ…