Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

志村貴子

志村貴子『おとなになっても』6

★★★★ かなり明確に、セカンドステージ突入。ぎょっとするくらいの急展開も、ゆらゆら風がそよぐようなモノローグも、ジンジンと内側から暖かくなる恋の気持ちも、また何層にも丁寧に折り重ねられて。世界で(つまり、人類史上)志村貴子にしかできない作劇。…

志村貴子『おとなになっても』5

★★★☆ 「自分は愚かな人間なんです」と、わかっている。善くありたいと考えているのに、過去が、今が、決して自分をそう信じ込ませてはくれない。周りがよっぽど自分のことを誤解している気がする……。そんなフワフワしたどうしょーもない世界をサヴァイブして…

志村貴子『ビューティフル・エブリデイ』3

★★★★☆ え〜〜〜!!!めっちゃ胸キュンやん!!!!トロ甘やん!!!! 第1巻からはちょっと想像できなかった位のド直球思春期ラブ。HoneyWorksじゃん!!!!! その他の諸々もしっかりと着地点に収まり、ハッピーな空気で締められた最終巻でした。志村貴子…

志村貴子『おとなになっても』4

★★★★ ふわふわ、ゆらゆら、宙ぶらりんの思考が、それでも日々をゆっくりと進めてゆく。ジャンルや、物語の定形にとらわれていない、本当に「志村貴子」としか表現できないこの感じ。ああ、大好き。/たまたまこの記事を執筆しているところで、東京地裁が同性…

ぬマンガオブジイヤー2020

「ぬマンガオブジイヤー」の2020年版です。7年目です。(2019年版、2018年版、2017年版…) 今年もマンガばっっっかり、よく読んだ1年だった(PayPayボーナスがじゃんじゃん戻ってくるebookjapan、感謝しかない…)。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★水は海に…

志村貴子『ブルーム・ブラザーズ』1

★★★★ “兄弟”(おおむねゲイ)を主人公にしたオムニバス短編集。長いのも好きだけれど、こういう短編で見せるキレ味は志村貴子の大好きなところです。 繊細に描かれる心の動きを、急にガサッと崩してくる瞬間は何度読んでもたまらない。人間って得体が知れな…

志村貴子『ビューティフル・エブリデイ』2

★★★☆ 不定期連載という事情もあってか、他の作品ほど密度があるわけではないシンプルなドラマで紡がれたラブ・ストーリー。「でも、かっこいいし」「でも、かわいいし」が根元になっているのがいかにも10代という感じで“動物的”で、そのウソがないところもい…

志村貴子『さよなら、おとこのこ』

★★★★ 志村貴子作品としては珍しく「かなり」シナリオの仕掛けが凝っていて、そのアイデアがまず面白い作品。それゆえに結構複雑な内容にもなっていて、途中うっかりすると話の流れに混乱することも。まさに書きかけの脚本から脚本へ、次々にジャンプしていく…

志村貴子『おとなになっても』3

★★★★☆ <私の思考は突然あちこちにばらけ始める/集中力が続かない/かと思えば/何かひとつにとらわれる> 昨日の自分も、明日の自分も、いまの自分とはまるで違う自分。こころは言葉に直らない。いつもわけがわからない。それでも自分は動き続ける。いや、…

志村貴子『おとなになっても』2

★★★★ またしても話はどんどん転がり、新キャラもばんばか登場する無軌道な軌道が楽しくて、何よりそれが「豊か」で。恋愛や、ましてや同性愛なんて主題でも何でもなくて、志村貴子の永遠のテーマのひとつでもある、「おとなになる」ということが実はメッセー…

志村貴子『おとなになっても』1

★★★★ 志村貴子のある種サイコパスな魅力がぞんぶんに味わえる新連載。「どうしてそんな展開になるんだぁ!?」って頭が火花を上げ始める頃には、もう私たちは彼女のことを目で追って離せなくなってしまっているのだ。ダメな人はダメだと思うけれど、この「頭…

ぬマンガオブジイヤー2018

前のブログでつけていた「ぬマンガオブジイヤー」の2018年版です。 例年よりも読書量がかなり少なく“該当作なし”ばっかりになってしまって、なんとなくお蔵入りしていたリストになります。「2019」もきっとやります。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★私がモ…