★★★★☆
とてもいい。
昨年、超大名曲「Work」を放ったBird Bear Hare and Fishがバンド名をBBHFに改名(縮めたんですナ)。あと公式には発表されてないけどおそらくソニーを離脱してインディーズになったみたいで(前身のGalileo Galileiを含めて初の移籍)、その発表と同時にリリースされたのがこちらの配信限定EPだった。ミニマムなジャケットがどこか『2001年宇宙の旅』のモノリスを彷彿とさせるように、日常風景がスペイシーに広がっていく壮大なサウンド、そして歌詞に魅了された。前作の『Moon Boots』よりも若干アッパーで、歌詞もかなり判りやすくなっているのがいい。個人的には“正常進化・深化”というか、すごく攻めの・そして王道の方向へとアップデートされたように感じられた。そこも非常に良かった。
めちゃめちゃ切ない物語世界の「友達へ」、とんでもないグルーヴが展開してる「Mirror Mirror」は必聴。しかし改めて、このバンドってちょっとこってりした音楽(ある意味ね)なので、1枚6曲ってサイズが逆に、普通のアルバムよりもとっつきやすかった所は……あったかもね。