★★★★
前作からわずか11ヵ月でのニューアルバム。早っ！
さすがに『Galaxy of the Tank-top』で初めて「アルバムのヤバＴ」を聴いたときほどのインパクトはないにせよ、スカしてフザけてチャラいように見せかけて（いや、実際そうでもあるが）、実は中身はなかなかアツくて青臭いところ……そこは変わらずで、愛おしさがある。前作の「サークルバンドに光を」に続くバンドソングである「ゆとりロック」はめちゃめちゃエモくてgood。笑えそうで笑えない「大人の事情」、「小ボケにマジレスするボーイ & ガール」でブチ切れつつ次の「君はクプアス」でさっそく小ボケに走るしょーもない流れなどなどギャグも楽しかった。歌詞とサウンドの総合力で一番好きだったのは「どすえ ～おこしやす京都～」。この曲もだし、やっぱ「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」のブリッジで＜最高のサビまで 5.4.3.2.1 go！＞って超ハードル上げてもしっかり期待に応えるサビになってる所とかも含めて、改めてこやまが書く音楽の地力の高さを感じたアルバムだった。前作より社会へのちっちゃいグチが増えた内容になっていて、そこはちょこっと好みではなかったけれど。＜歌詞ちゃんと読んでくれてるのなんて 君ぐらいだよ thank you＞いえいえどういたしまして……。
