Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

九井諒子『ダンジョン飯』8

★★★★☆

気づけばこの物語は、最初っから、ばらばらの民族・生き方・カルチャーが、寿命の長さすら途方もなく異なる人々が、「食べる」というキーワードの元に集い、ぶつかりあい、解りあい、共に力を合わせることを描き続けていた。いまの時代、いまの日本、いまの世界、そしていまのマンガに、とても必要な、重要な、大切な作品だと思う。「ダンプリング」って全然聞き馴染みのない言葉だったけれど、ああ、そういえばそうだ、何で気づかなかったんだろう、とすら思って、文化と国境と人種を越えて、にんげんを繋いでいるのは例えばシンプルな小麦粉料理というわけですね。いや〜〜〜〜〜〜〜、そんなシリアスなこと言うてても、結局おバカでキュートなギャグも次々に決まってるし、バトル描写のエンタメ感も素晴らしいし、マジで、隙のない作品ですよね。いまコンビニで買える一番面白いマンガです。