Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』1〜2

★★★★

たまたま仕事でバレエを調べていたら、いつものサイトでバレエ漫画が1〜2巻無料だったのでシナハン(?)代わりに読み始めたら面白すぎてびっくりしてしまった。まっすぐで明るい主人公・奏や、彼女をバレエに目覚めさせるお姉さん・梨沙、共にプロを目指すことになるだろう翔子、そしてロコツにイイ性格してる最強ライバル・栗栖さくら…と、もう超王道のキャラ設定してるのが突き抜けてていい上に作劇も巧みで、何より「踊るって楽しい!」のカタルシス・喜びが全編にあふれていて読んでいてめちゃめちゃ気持ちいい!気持ちよすぎる。そして驚かせるのは肉体がばんばん躍動する絵のパワーとスピードの説得力よ!! 線が細くて塩味な感じの(いわゆる「女性的な」)絵柄の方なのですが、バレエシーンが始まると(その絵柄はそのままに)めちゃめちゃパワフルに変貌して圧倒される。そんな現象自体が「バレエ」の物語と完璧に合致しているのが何よりすごい。このマンガを描くために生まれてきた作家さんだ。

これまでバレエとかフィギュアスケートとか、古典のダンス系に全く感動する機会がなかった(暗黒舞踏はすき)のですが、そんな過去の自分すらメキメキと音を立てて変わり始める予感すらするものすごい「面白い」作品。ちょっと大袈裟だけど、初めて『ちはやふる』や『あさひなぐ』読んだときと似てるあの感じ……自分の血がどくどく脈打ち始めてる。これは……これは“いい”やつなのではないか……!?