★★★★
百合。/もう、一気読みしてしまうのが勿体無いくらい面白い。「置いてかれないでね?」ってスピードで奏の身長も眼差しもめきめき伸びていく。サブキャラも含めて、その成長にちょっと戸惑うこともあるけれど(さくらもまだ12歳なんだよな?)、この「省略」のセンスは見習いたいです。バレエの物語やバックボーンにある歴史・文化にまで深く掘り込んでくれるので知的好奇心もタプタプになるまで満たされて本当にページをめくるスワイプが止められない。そして百合。ああ、百合……(アビー×滝本先生の駆け引きもたまらんな……)。
ただ、本場の取材は難しいでしょうからこれを言うのは酷なのですが、海外のコンクールの会場やNYの街の雰囲気にリアリティを感じられないのがちょっと残念かも。