Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

むつき潤『バジーノイズ』1〜2

★★★☆

はいはいCeroね〜〜〜こういう男子ね〜〜〜オッシャレなやつね〜〜〜BASEMENT-TIMESね〜〜〜って辺りのクソイマドキ感や(マジモンの)サブカル臭には正直かなり生理的な拒否反応が否めず(Ceroは何も悪くないが!)、そこは思いっきり鼻をつまみながら読むにしても、バンドマンガとしての基礎は抑えられてるし、ちゃんと面白いからいい。一番すごいのは「絵」で、音楽ファンなら「この絵のこの表現で」ちゃんと「こういう音」が聴こえてくるよね? という紙の上の言語コミュニケーションが成立しているのがこの作品の非凡なところ(逆にムカつく部分でもあるけど…笑)。それほど捻っているわけではないストーリーでも、このコードで鳴らせばむしろ気持ちいい、って辺りとか素直にうまいと思う。「神戸」という舞台設定も絶妙で、彼ら・彼女たちの日常を大きな手で受け止める三ノ宮やベイエリアの風景・空気感は特に素晴らしかった。マァ感情的な部分ではdisっちゃったけど、こういう「カルチャーと呼応」して生まれる作品って普通なことだし、むしろ『バジーノイズ』みたいなマンガは今後増えていくかもしれないですね。

あとはやっぱり、同じ"神戸マンガ"ということで木村紺さんの『神戸在住』のDNAを何となく感じたのがうれしい……やっぱり神戸っていいな。