★★★★☆
ヤマシタトモコの描く女の人は、口がおっきくって好き。目つきがひどくて好き。その目つきで見ている"先"が好き。
主に槙生にフォーカスがあてられる第4巻。人並みのこともできない、<人に助けてもらう価値がない>わたし。でも「そういうわたし」って、つまりは、朝が言ってくれてるみたいに、砂漠の中の幻のオアシスでジュース飲んで寛いでる人ってことなんだよね。その身も蓋もないたとえが、あまりにも辛辣で、でもなんかおかしくて、そして救いでもある、と思った。
あんまり映画いっぱいは見てない僕だけどまさかドンピシャで『フライド・グリーン・トマト』が出てくるとは……やっぱちょっとメアリー・スチュアート・マスターソンのイメージ入ってるよね。ちょっとだけね。