★★★★
メロメロにロマンチックな第3巻。考えうる手は(多少「とってつけて」る部分も含めて)全部打ってくるその「あざとさ」が、もう恥とか通り越してただただピュアネスな世界に変換されて紙の上で光輝いている。時々、えっ!? てなる表情を描いてきたりとか、画力も含めて作者のトータルパワーの強さをつくづく感じます。24時台のドラマ描いてた人が急に月9やってコッテコテに売ろうとしてるぞ! みたいな、そういう鼻につく部分で思考が遮られない限りはメチャメチャおすすめです。でもこれは、もう、この「あざとさ」という白昼夢に頭まで溺れたほうが絶対に気持ちいいよ。