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音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

とよ田みのる『金剛寺さんは面倒臭い』7

★★★★★

 

ラブロマ』は大好きなマンガだったけれど、ラスト数話のまとめ方(最終話は大好き)はもう一歩だったかもと思ったことがあって。今思えば、その「足りなかったパーツ」は、きっと……。

最初っからハイテンションだったこの作品のハイライトは、間違いなくこの最終巻だった。『ラブロマ』の宿題をついに片付けた圧巻の初夜編*1、そしてそこからの……そこから……の……(号泣) ああ、これがやりたかったんだなあ、って。ここからはこの作品の評価とは大きく関わりの無い話なんだけれど、なんだけれど、とよ田作品(とかTwitterとか)読んでるとわかってしまうんだよ、この「足りなかったパーツ」を埋めたものの正体が。ぜんぶ繋がっている。だからきっとこんなに説得力がある。ほんとうに、ぜんぶが繋がっているんだよね。自分が『ラブロマ』に出会ったこととかも含めて、すべてが。感謝するべきなのは作者さんだけではない気すらしてくる。それだけ大きな輪を、紙の外側よりもずっとずっと外側にある大きな輪を、この手の中に感じずにはいられなかった。すごいマンガだったねぇ……やり尽くしたなぁ……(まだ号泣している) あぁ…………。

時間軸も、物語構造も、マンガというメディアそのものも、そして広く「ナラティブ」というテクノロジーにまで、深く深く踏み込んだ未来ラボのような作品でした。みんなでこの「未来技術」をしっかり「イマ」の道具にして行かなきゃね。最後はわりと露骨なくらい時事ネタを取り込んで、「新しい物語」を紡いで行かなければならないわたしたちに大きなものを投げかける。

ここから新しい物語をはじめていこう。7巻はラッキーセブンの7なんだ、きっと。

 

*1:あの何だかベールに包まれた気恥ずかしい感じから、この脱皮っぷりよ!