★★★★☆
まさにユニコーンにしか出来ないアルバム！！
リードナンバー「ミレー」からして、そもそもMVが最高で、そして歌詞もすっごいよく出来てて（＜イエェェーーーーに着ーーーーいてぇ！！＞wwww）、まさに名曲。「ロックンロールをテーマにした1枚を作ろう」という話から、こんなにチャック・ベリーみたいなオールド・ロックの曲が集まるのがそもそもすごいし、全曲にわたってユーモアと、そしてじゃれ合うみたいに熱く叩きつけられるそれぞれのサウンドのクオリティが、多幸感が、すばらしい！ ああ、ロックバンドって、結局サイコーな音を鳴らしているだけで、ただそれだけでいいだなッ！
「スペースカーボーイズ」も実にバカバカしいし、そして正に僕の大好きなABEDONが炸裂しまくる切ないロックバラード「夢 Me Tender」は冒頭の軽やかな（場末の酒場のような）乾いたピアノからドカーンと来るあの瞬間までもう、音楽の夢がギュッと詰まっていて。今の時代には（悪い意味で）ちょっと遅れている感じもないわけではないんですが*1、とにかくグイグイ聴けて、そして最後に訪れる「ツイス島&シャウ島」のカタルシスたるや！ これがコロナ禍に生まれたアルバムか!?!? すっばらしいなぁ、ユニコーン。
＜ツイス島 そう伝えよう 身振り手振りで
シャウ島 歌いつなげよう さぐりさぐりで＞
*1:女！！車！！みたいな価値観が何の精査もアップデートもなく歌われているので……しかし、こういうオラオラの男の臭いみたいなの、モチーフになっている時代背景も含めたコンセプトではあるが……。
