Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

The Who『WHO』

★★★★☆

めちゃ良〜〜〜!!! びっくりした〜〜〜!!!

ザ・フー13年ぶりのオリジナルアルバムにして、最新作。と言いつつ僕はぜんぜんザ・フーの熱心なファンではなく、ヒット曲ですらほぼ把握できていないし、(BUMPのライブSEとしてちょっぴり有名な)『ア・クイック・ワン』を大昔に「ふーん」程度で流し聴いた程度だった。しかし、数年前に「Baba O'Riley」のライブ音源(以下です)を聴いて以来「こんなオジサンになっても<TEENAGE WASTELAND>って唄ってるのかっこい〜!!」ってなり、本作収録曲の「Ball and Chain」のリリックビデオもその時に発見して、これまたすごくかっこ良くて……でもそのまま『WHO』をウィッシュリストに放り込んで以来、もう2年近くも放置していたのだ。

が、このアルバム、1曲目の「All This Music Must Fade」からいきなり超ギラギラでまんまとハートを盗まれた! <きっと君はこの曲を気にいらない、でも構わないさ><こういう音楽はいずれ消え去る/ナイフの切れ味が鈍るように>と、ゴリゴリのロックンロールで、そしてあまりにも魅力的なロジャー・ダルトリーのしゃがれヴォーカルで唄われるなんて!! めっちゃ好きや!! そして先行シングル、グアンタナモ収容キャンプを痛烈に風刺したヘヴィーなナンバー「Ball and Chain」が、「Baba O'Riley」を彷彿とさせるドキドキのフレーズと共に立ち上がる。これもめちゃめちゃ「今」でホットなナンバーに仕上がっていたし、3曲目の「I Don't Wanna Get Wise」なんて、一体どうしてこんなに若々しいんだ!? 書いたピート・タウンゼントって73歳(当時)でしょ!?!? とにかく身体が自然とノッてくる、そして歌詞が、歌が、ギターフレーズがハートに突き刺さる、あまりにも素晴らしいロックンロール・アルバム!! 嗚呼、むかし『ア・クイック・ワン』を流し聴きしたって事実を消してしまいたい。そしてザ・フーのファンにこう伝えたい。「『フー』が初めてのザ・フーのアルバムでした……一瞬でファンになりました!」って!

めちゃくちゃ忙しくて積み上げまくってた……2021年に入手したアルバムをようやく聴き終えようとしているのですが、最後の2枚くらいになってこんなマスト・バイが残っていたなんて! 嬉しいサプライズです。聴かなきゃ、ザ・フー