★★★★
普段「オシャレになりた～い」とか言ってるくせに、全然音楽は「ファッション」じゃねーじゃん！！ピーナッツのくせに！！
いつものぽこピーとのギャップがあまりにすごくて、ちょっと笑っちゃうくらい本格的なヒップホップ・アルバム。超ドープでダウナー、攻撃的なトラックに重ねられる裏声のヴォーカル。ナンセンスなヴァースに「おふざけゼロ」のフック……。このジャンル全然詳しくないのでどう表現すればいいのか……。シュールで、いやむしろ不気味で、ドラッギーで、マリファナの匂い？ がぷうんと香るようなトリップ感。ある意味1曲もふざけてないのがかえって怖い。こんなダークな流れで「ねむれないクリスマス」とか聴いても“ハイになってる”曲にしか聴こえねーよ!!（笑）
ベッドルーム・レコーディング感が心地良い「おやすみグッナイ」や、ふつーにシングルっぽいキャッチーな「幽体離脱」も良かった。CD全体の流れもしっかり編まれている。後世どれくらいちゃんと評価されるかはわからないけれど、一度聴けばべっとり記憶にこびりついて離れないような名サブカル・アルバム。
