Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2019年ベスト・ソング・アルバム

2019年のマイ・ベスト・アルバム。例年と同じく「2019年に聴いていた曲」から選んでおり、2019年の新譜のみでは構成されていない。 2018年ベスト・ソング・アルバムhttp://memos.hateblo.jp/entry/2019/06/20/0000002017年ベスト・ソング・アルバムhttp://me…

長らく新作を発表していない傑出漫画家さんメモ

大好きな作品を描いた方なんだけれど、続報が途絶えてしまっている個人的推し作家さんリストです。半年に1回くらいは検索をかけて、今なにをされてるか見逃さないようにしたい。(別名義で復活されてるとかあったらコッソリ教えてください) 以下、2020年2月…

施川ユウキ『鬱ごはん』1

★★★☆ 就職浪人中の社会的ぼっち男性を、ファーストフードやしょぼい自炊を通じて描くショートショート集。かんたんに言えば「『孤独のグルメ』を清野とおる風にした感じ」だけど、「食べてるだけで鬱になる」の題目通り、ほんとうに、冗談じゃなく、めちゃめ…

水沢悦子『ヤコとポコ』1〜2

★★★★☆ 1巻しか読まないのと2巻まで読み進めたのとでは(ほとんど新規展開はないんだけど)かなり印象が変わったので、ここにどう書こうか迷ったけれど、その変化も含めてまとめた文章にすることにした。 80〜90年代のファンシーグッズのようなホニャホニャし…

宮原るり『恋愛ラボ』15

★★★★ 数年前までは、新刊が出るのが一年で一番楽しみな漫画だった。家に帰るのが待ちきれずに途中のマックで封を切って、リコと一緒に赤面してテーブルに突っ伏したりしていた。テレビアニメーションも良い出来だったし、8巻〜11巻くらいまでは二度目の黄金…

いつまちゃん『来世ではちゃんとします』4

★★★★★ 2020年の「イマ」を正確に・丹念に追いながらも、普遍的(で無間地獄的)な人間の“こころ”を巧みに描き出す第4巻。物語がノッてきたこともあるけれど、とにかく、どんどん作品としての凄みが増している。キャラクター紹介では隅っこにいるだけの、梢…

ふじつか雪『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』3

★★★★ おしゃれピンチョスから和食、レンチンおやつまでカヴァーするバランス感覚が改めてよく出来てる第三巻。親友の結婚式、おうちオクトーバーフェス、と、エピソードの緩急作りもうまい。決して「派手にすごい」マンガではないんだけれど、自分の中で総合…

峰浪りょう『初恋ゾンビ』

★★★★★ ようやく!!読めた!!事前の期待をさらにさらに上回る大傑作だった!! 青春漫画の金字塔『ヒメゴト 〜十九歳の制服〜』の峰浪りょうによる最新作であり、少年誌である週刊少年サンデーで連載された“ラブコメ”、『初恋ゾンビ』。連載中盤から尻上が…

きづきあきら『ヨイコノミライ 完全版』

★★★★ 底辺中の底辺な漫画研究会を舞台に、仲良しこよしコミュニティが粉々になるまで崩壊してゆくさまを描いた作品。もう「イタくてキモくて救いようのないオタク達」の描写が上手すぎて上手すぎて……! 『げんしけん』とおそらく比較される作品だと思うけれ…

秋★枝『恋は光』

★★★★ この直前に読んでたのが『ヨイコノミライ』だったので、「な〜んだこんなキレ〜ゴトは〜」みたいな意地悪な気持ちが沸いたのは否定できない(笑)けれど、マァこんな現実離れした大学生男女が(特に女子が)いるいない、フィクションとして面白い面白く…

スガシカオ「アストライド」

なんか昨日から今日にかけて*1、自分の外側でいろいろあって、『あはれ!名作くん』がメ芸に入ったり、谷口さん*2が二宮ひかる(さん)とリプし合ってたり、野田洋次郎のインスタに笑顔の川口さんと堀さんがいらしたり、土居さんがずっと言い続けていたこと…

エルセとさめのぽき「BLUE」「星詠みの唄」「.NEW WORLD」

★★★★ さいきんVばっかですみませんね。えへへ。これも自分の音楽ライブラリでローテーションに入ってるVTuberのオリジナル曲。ヴォーカルのエルセと、トラックメイカーのさめのぽきによる音楽ユニット。カヴァーも多いが、発表されたオリジナル曲も既に10曲…

かしこまり『BiiRTHDAY』

★★★★☆ かしこまりの2nd EP。実は(ある程度有名な)VTuberの中ではほとんど唯一といっていい女性シンガー“ソングライター”であるかしこまりは、J-POPとも、アニソンとも、ロックとも、ジャズともちょっとづつ違うオリジナリティのある曲を書いていて、個人的…

KERENMI『1』

★★★☆ 日本を代表するアレンジャーである蔦谷"ナイスポジション"好位置のソロプロジェクト、KERENMIの配信限定ファーストアルバム。 さすがに素晴らしいメロディやアレンジで、聴き応えある。オシャレ&エモいです。R&Bっぽいナンバーも悪くないけれど、やっ…

CHiCO with HoneyWorks「決戦スピリット」

★★★★☆ HoneyWorksの魅力とはつまり、とにかくshitoの才能である。カワイイ全振りのアイドルソングから王子様たちのメロメロナンバー、キラキラ青春ロック、そしてファンタジックな物語調のストーリーまで、どれも素晴らしい。そして、これもまた最高の一面だ…

yonige『Neyagawa City Pop』

★★★★☆ というわけで(前回の記事参照)早速取り寄せた。タイトルに『POP』を冠したとおり、キャッチーでアップビートな疾走感のあるロックナンバーが揃うミニアルバム。全編でうるさいくらい爆音で鳴ってるギターがものすごく気持ちいい。「our time city」…

yonige「our time city」

★★★★★ あっ、このバンドやばい、って気づいたとき、昔の曲はできるだけちょっとづつ聴くようにしている。一気に聴いたら、もったいないからだ。 去年、ラジオでかかった「みたいなこと」で鮮烈にyonigeと出会って、ひとつ前のアルバム『HOUSE』(と「往生際…

Liam Gallagher『Acoustic Sessions』

★★★★ 唐突にリリースされたリアム・ギャラガーの配信限定EP。オアシス時代の楽曲も収録されたアコースティック・アレンジ集。 なんかふつーにすげー良かった……リアムのこういうのって、ありそうでなかったよね(お兄ちゃんのは一杯あるけど)。「美しい」と…

ネクライトーキー『ZOO!!』

★★★★☆ ライバルはネクライトーキー。 10年に1枚のデビュー・アルバム『ONE!』で鮮烈な登場を果たし、ほぼ半年でリリースされた『MEMORIES』も快作だったネクライトーキー。それからさらに半年、『ONE!』からは1年1ヶ月というスピードリリースになったのがこ…

BUMP OF CHICKEN「ロストマン」

自分にとって、あまりに偉大すぎる曲で、こういう酩酊したような気分のときじゃないととても記事にできる気がしない(ただでさえバンプの記事を書くのは特別すぎるのに……)。なんせ人生で一番好きな曲だからな。はー、さらっとかこ。 はじめて聴いたころは、…

SUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」

なんか、ここんとこ“さびしい”曲ばっか紹介しちゃうな。そういうタームなんだろうな。ひどいことがあったわけじゃないけれど、すこし心が弱っているのかもしれない。 ま、今さら、という曲なのですが、これもときどき無性に聴きたくなってしまう。夜遅くのフ…

キリンジ「Drifter」

クラムボンの『2010』と、ほぼ同じころに出会った曲。当時、それまで自分が聴いていた音楽とは傾向が違う、例えばこういう曲にトップリはまったりとか、なんか、そういう時期だったのかもしれない。 きっかけはBank Bandのアルバム『沿志奏逢3』だ。思えばヒ…

クラムボン『2010』

「そのバンドをはじめて聴いたときのオリジナルアルバム」は、思い出補正も加わって、キャリアで一番の名盤だなと未だに思っちゃっていることは少なくない。自分だとミスチルの『I ♥ U』とか、スピッツの『ハヤブサ』とか、the pillowsの『Thank you, my twi…

クラムボン「tiny pride」

たまには、思い出話もしたい。僕がはじめてクラムボンにちゃんと「出会った」のは、この曲だった。 そのころ、スペースシャワーTVで月に1回やってる「無料開放デー」の、トップ50チャートを録画して何か面白い曲を探すのが自分の楽しみだった。そこで、た…

2019年Vocaloid楽曲セレクション(Nicobox 2019)②

数があるので前後編で記事を分割します。もっと積極的にアクセスしてるHoneyWorksとかは除外しています。 10.ウミユリ海底譚 / n-bunan-buna、今度ちゃんと聴こ……(ヨルシカも……) 11.ぜろ / ピノキオピー 12.浮かれた大学生は死ね / 石風呂この2曲は既にこ…

2019年Vocaloid楽曲セレクション(Nicobox 2019)①

数があるので前後編で記事を分割します。もっと積極的にアクセスしてるHoneyWorksとかは除外しています。 01.無限にホメてくれる桜乃そら先生 / GYARI「seyana.」で大ブレイクしたGYARIの昨年の冬コミ新作。ふつ~に泣ける曲なのがうまい。もう一度聴きなお…

『羅小黒戦記』

★★★★ 既に大評判になってる映画だけれど、確かにこれはすごい。 あまりカンフーやアクションそのものには心が動かない人間なので、序盤はけっこう冷めた目で観てしまったんだけれど(設定もわからんし、展開もよくわからんし……)、予告編では明かされていな…

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

★★★★★ 総尺、2時間48分。日本アニメーション史上、最も長い映画となった。 2016年版の『この世界の片隅に』に度肝を抜かれ、魂が震え、これほどまでに原作に忠実に映画化されたこと(そして、そのための片渕監督の献身)にただただ感嘆を覚えても――狂信的な…

『エセルとアーネスト ふたりの物語』

★★★★ レイモンド・ブリッグズの同名絵本をアニメーション化した作品。ブリッグズ本人も映画製作に参加している。 とにかくグラフィックが素晴らしくて、ほとんど絵本そのまま(というより、ほぼ絵本より上)で動き出す登場人物たちの、そしてイギリス・ロン…

『ディリリとパリの時間旅行』

★★★☆ ミッシェル・オスロの最新作。長年スタジオジブリが配給していたことで有名だったけれど、今作はチャイルド・フィルム。 『アズールとアスマール』を大昔に一度観たっきりで、しかも全然内容覚えてなくて、それ以来のミッシェル・オスロ作品だった。邦…