★★★★★ このマンガの感想を言葉にまとめたら、何か豊かなものが生まれるのかもしれないけれど、でも、“そうじゃない”。こんなどうでもいい自分が立っているコートの反対側にも、常に絶対に誰かがいて、その中の一人に旭はいる。いてくれている。だから、だか…
★★★☆ 楽しめなかったわけではないけれど、なんか全体的にはポルノのイメージのほうが強くなっちゃったかな……。潔癖症という設定をもっと引っ張って、読者を忠臣目線からドキドキさせ続ける手もあると思ってたけれど、結局二人がラブラブしていく流れをしっか…
★★★★ 「人への“好意”って暴力だよね」というテーマにズキズキくる。恋愛というよりも、そもそも人と接することから離れていってしまう人間の奥底を(そこまで深く掘るわけではないにせよ)ちゃんと描いているのがいいです。
★★★★ 6巻の劇中劇シーンがあまりにも良くて、正直あそこでお話が終わっちゃってた部分はあったように思えたのですが、それでも最後まで丁寧に描き綴られていて、よい読後感でした。 そーなんだよねー。劇中劇でお話部分の結論がもう出てしまって、その後のラ…
★★★☆ また雰囲気も含めて元に戻った感……何だったんだ3巻のアレは(意図はわかったんですけどね、意図はね)。今回は今回で桜子がまだよくわからんけど。一回ああいうことがあると、イイシーン読んでも安心して読めないというか、テンションが上がんなくなっ…
★★★ ええぇぇ……なんだそれ……急に駿の小説が売れてしまってカップルごと週刊誌に追われる存在になるという展開……わからん……こればかりはマジで全くわからん……今のところはブチ壊しにしか思えない……4巻既に買ってたから良かったけど、この巻までしか買ってなか…
★★★★☆ 泣いちまった! これはやられた。すごいラストシーンだ……。 どん詰まりで生きる意味を失っている男の元へ、「パァン」という音と共に降り立った天使の物語。二人のコミカルなやりとり、憎悪と不満と悪意の連鎖に満ち満ち溢れた現代社会を濃密に反映さ…
★★★★☆ 生きていくことは、ただ苦しくてつらいことが起きるだけなのに、それでも明日を迎えようと無理矢理にでも思わなきゃいけなくて、そのために未来へ持って行ける武器とは、「目の前のものに感動することができる」強い感受性そのものだと思う。 「目の前…
★★★☆ THEデトックスマンガ。クリスマス・イブのエピソードがめちゃ好きだ……! こういうのが好きな人と友達になりたいぜ。
★★★★ ファーーーーー!!(明石家さんま)ってなる39本目をはじめ、相変わらずおバカなテンションでぶっち切る映画オタクのための漫画映画。たとえタランティーノの真似だったとしても、この人に映画を一本撮らせてみたい……(日本には意外とないよね、映画愛系…
★★★★☆ 素晴らしい。プロットにしたら1行で済んでしまう内容だけれど、それをここまで、ここまでも丁寧に追うなんて……! 雄弁に話しているようで実は何も話していない、モノローグも、ダイアローグも、すべてが生き生きと響くように磨きがかけられていて、圧…
★★★ 人々の一瞬のきらめきを、力強いグラフィックと漫画的ロマンチズムにあふれた演出で描き出す短編集の第二巻。ただ、凄まじい作劇の『昴とスーさん』を先に読んでしまっていると、どうしてもストーリー面では物足りなさを感じてしまった。前巻にあった「…
★★★☆ おおぉ話が動いた……。どうなるんだろう、これは。ディティールっぽいシーンを積み重ねているようにみえて、ちゃんと本編の伏線を貼ってたりするのがあなどれない作品ですね……(P95とか)。あと、いい意味で、絵が変わってきた感じがします。
★★☆ 感想としてここに書こうか迷ったくらいなんですが、いやでも……鈴木小波の新作だし……。 「ダンジョンの中へグルメな食べ物を運ぶ」「戦う相手はモンスターだけど武器のメインは剣で全体的に敵も和風っぽい」「ネタ元自体はウーバーイーツ」「動画配信者が…
★★★★ 退役軍人の妻が北欧(おそらくはフィンランド)の雪深い小領に嫁いでくるという物語。 「仮」の夫婦となるリツとジークがどっちもいい! 互いに敬意を払っているのがとても素敵。ざっくりした絵柄だけどポイントを抑えた作画も特徴で、かなりディティー…
★★★★☆ めちゃくちゃいい!! オールドファッションな少女マンガ短編集ですが(実際、2003年の単行本を新装版にしたものらしい)、隙間を意識したスッキリした画面、可愛らしい絵柄はもちろん、よわいものがあるとき「気がつく」、その瞬間の飛躍や舞い上がる…
★★★★☆ おもしろ!!!!!! そう来たか! という展開に思わずニヤリ。サスペンスであると同時に、そしてこれは過去作『ヒメゴト』も『初恋ゾンビ』もそうだったけれど、上質なミステリーでもあるのだ。それ以外の部分も十分魅力的でまだまだ語り足りない箇…
★★★☆ 北海道地震編、作品自体のクライマックスになるのかと思いきやあっさり終わってしまった。でも最後までしっかりエキサイティングで、諸々の人物模様が最後にはほどけていくのも、そして災害報道というテーマにがっつり挑み取り組んでいたのもとても良か…
★★★☆ いつも通り読んでしまうというか、取り立ててハイライトもダウナーポイントもなかった第17巻。ワクワクはちょっぴり減ってきたかな……良くも悪くも「学習まんが」の趣き。小ボケを挟みつつもわかりやすく、そしてかなり贅沢にページを使って、丁寧に史実…
★★★★ う~~~~ん。最後の最後に、二人が何か大きな一歩を踏み出すのかなと思っていたけれど、ほとんど全く変化なしで終わってしまった……。でもこれが作者のやりたかったことなんだろう。そうなんだろうけど……。聡子があそこまで「家族が怖い、恋が怖い」と…
★★★★ 「いや、そもそも猫とは結婚できねーし!!」という大前提がズッポリ抜け落ちたまま話が進んでいくのが実にアッチあい的なサイコパスっぷりですが、だからこそいいというか、豊かなんですよね。世の中でBLとか百合とか、ただラブラブする相手をセックスだ…
★★★★☆ 最終決戦。 <不幸は事実ではなく心がもたらすもの。 不確実なものを愛し、追うことができる彼女たちは きっと幸福だと思いますよ。 愛されるために生きるよりずっと…> <私の中の血が流れる、 大きな音が聞こえる――>
2020年下半期のマイベスト楽曲・ベストナインです。 ※「2020年下半期に僕のiTunesに登録された」曲からのセレクションであって、発売時期的にそうでない曲も入っています。1位~9位という意味ではなく、聴いた順(みたいなもの)です。 01.Gravity / BUMP OF…
★★★★☆ KANの最新アルバムに収録されている1曲。 素晴らしい名曲。めっちゃ……めっちゃ良くないですか……? 歌詞を全部抜粋したくなる位なのでまずは1回聴いてください。これは、すごいラブソングだよ。 そして、わかるなぁと思った……とてもとても思った。描か…
★★★★☆ ええやん!!!! あらあら、あらあらあら!?!? いいぞ!?!? 「フロップニク」とか、「常夜橙」で描いていた歌詞のテーマが、それでもちょっとボンヤリしていた内容が、ここでぐっとクリアに、そして直接的に……モチーフそのものへちゃんとカメラ…
★★★★ くるりのニューシングル。 「コトコトことでん」もまた、『thaw』の流れをくんで発掘された10年近く前の未発表曲。琴平電鉄の発車メロディとしては既に使われていたそうで、正式にレコーディングされたのは今回が初みたい。フューチャリングはHomecomin…
★★★★☆ BBHFの尾崎雄貴によるソロプロジェクト「warbear」の配信限定シングル。 BBHFだけでも猛烈なペースで曲書いてるのに、2020年に押し込むかのようにこちらでも新曲をリリース。しかもこんなに素晴らしいという……! マジで2020年は尾崎雄貴の年だったねぇ…
★★★☆ ミスチル、20枚目のオリジナルアルバム。 前作『重力と呼吸』もけっこう極端なロック・アルバムだったけれど(ただ、僕はそれが大好きだったんだ……!)、今作はその逆方向へさらに極端に吹っ切りまくった、ほぼ全曲ストリングス、ほぼ全曲バラード(テ…
★★★★☆ Mumford & Sonsのワールドツアー音源を収めたEP。フィジカルではViral限定リリース。 ここでも既に取り上げたGang of Youthsとの名演「Blood」が音源化(スタジオ録音ではないけど)されたほか、ライブの高揚が伝わる「Slip Away」、まさかの「Hurt」…
★★★★★ 最高傑作。 ド低音シンガロング・ロックナンバー「決戦スピリット」で幕が切って落とされるチコハニ3枚目のアルバムは、タイアップ付きのシングル曲も、攻め攻めのアルバム曲もしっかり揃った、正にHoneyWorks史上最強の1枚になっていた。とにかく曲の…