2023年上半期のマイベスト楽曲・ベストセブンです。 ※「2023年上半期に僕のiTunesに登録された」曲からのセレクションであって、発売時期的にそうでない曲も入っています。1位~5位という意味ではなく、聴いた順(みたいなもの)です。 01.窓の中から / BUMP…
★★★★★ とてもまっとうな児童文学だった。 (当たり前ですがネタバレです) 僕の大好きな岡田淳さんの代表作『二分間の冒険』にも見られるような、そして宮崎駿だと『千と千尋の神隠し』におそらくは一番近い、いわゆる「行って帰ってくる」系の児童文学王道…
★は特にオススメ。 ■今年の傑作★『鎌倉殿の13人』 神域リーグ ■ほか、感銘を受けた作品 タイムマシーン3号のYouTubeチャンネル(特に「ケンタッキー初台店 記念すべき最初の1本目を食べたいので早朝から並んだ」「関 食わず嫌い王に挑戦 4つの中から嫌いなも…
★★★★ ぼくは知ってるんだ……こんくらいの段階まで来ると話を進めたくなって最終巻まで走り抜け始めてしまうマンガは山ほどあるって……どうかうま〜く誤魔化しながら長く長く長く長〜く続けてくれ! い、いや、続けていただけませんでしょうか……?/<えらかっ…
★★★★ 中見の次は、曲の決意の巻。動かせるのがたとえ<せいぜい半径3m>だとしても、こころだけはどこへだって行ける、どこまででも塗り替えられる。そしてそれはつまり、どこにも行けないということなのだ。だから、<今しかできないことを、今しか会えな…
★★★★☆ ホント、ますます絶好調な第4巻。いま一番人に薦めたいマンガってこれかも。中年に差し掛かった人がカレーにハマってゆく理由も実にリアルだ……。さあ、こんな人たちを「へ、変人〜!」って切り捨てます? それとも、実は、あなたが一番「つまんない人…
★★★ あの名作『高杉さん家のおべんとう』『かりん歩』の柳原望による最新連載作。掲載誌をなんとヤングガンガン(元々はコミックフラッパー)に移籍しての新スタート。 野心作、ではあると思う。ガチガチ理論武装で恋に奥手な男性がスマホも持てない超箱入り…
★★★★☆ <そうでしょ?玄くん>で思わず立ち上がって拍手してしまった。やるわ〜〜〜〜この作者〜〜〜〜!!! あれだけコジれて事件になったのにぜんぜん何にも解決していないイナカ・バトルロワイヤル、静かなる第二章の幕開け。
★★★★☆ なんとなーく第一部・完へゆるやかに移っていくのか、と、思いきや……! わたしは、110分の映画の88分あたりで急に「さあ、感想を!」とか言われても何か書けるほどの心の強さは……ない……!
★★★★ 特に変わらずの5〜6巻。なんかね、「総合的に何もかもがめっっっっちゃいい」ではないんですけれど(失礼)、ちょっとしたところがスゲーいいんですよね。<トントン/コロン/「飲み終わっちゃった」>とか、コンビニで売ってるアソートドーナツってチ…
★★★☆ 少しづつ切り口が変わってきて、「ま、みんなそれぞれ、色々あるよね」というスケッチ集のような趣きがある。あともうちょっとだけ鮮烈なエピソードも読んでみたい感があるけれど、まぁなんか僕の中では「癒し枠」みたいなマンガだし、別にいっか……。休…
★★★★☆ 創作者が、何かのオタクになればなるほど陥ってしまう(のかもしれない)、「本当に自分が作りたいものがない」状態に気付かされてしまった主人公。ラーメンとかいうクソ狭い世界から、これほどまでにも豊かな切り口を生み出し続けているのは、もう魔…
★★★★☆ こんなおもろいマンガ、一気に読むなんて勿体無さすぎる……人生の喪失……と頭ではわかっているのに読む手が止められない。ラーメン、という、毎日3食ではさすがに食べ飽きてしまう題材をどうしてここまで多彩に、毎回新鮮な切り口で、それぞれ違う後味…
★★★★ かなり明確に、セカンドステージ突入。ぎょっとするくらいの急展開も、ゆらゆら風がそよぐようなモノローグも、ジンジンと内側から暖かくなる恋の気持ちも、また何層にも丁寧に折り重ねられて。世界で(つまり、人類史上)志村貴子にしかできない作劇。…
★★★ うーん……。やっぱりちょっと苦手なのが、肝心の(いや、肝心ではない、ということなのだろうが)クリエイティブからそれぞれのパーソナルが見えてこない。ゆえにリアルに立ち上がってくるものが何もない。うみ子さんのチラッとしか見えない映画からも、…
★★★★ 「ええーーー今さらその話ーーー!?!?」みたいな、もうホント、ただただ楽しい……。全員でツッコミ入れながら読んでいたい。応援上映みたいにやりたい。メガホン叩きたい。キスシーンで「うおおおおぉぉぉぉぉ~~~!!」って割れんばかりのスタンデ…
★★★★☆ これはすごい! あっけらかんとパパ活にいそしむ女の子を、才能も根性もセールスもない作家が週刊誌向けルポ執筆のために「買い上げる」という物語。ふたりのキャラクターの分厚さ、鮮烈なダイアローグ、悪意がないゆえに「正確」で「邪悪」な世界、ま…
★★★★ 息もつかせないほどに濃厚で高密度な第6巻。クライマックスを何回重ねんだよ!? というくらい題材に生真面目に向き合う……もはや市川というより、作者の、その姿勢とか熱意とか執念に最後まで圧倒された。徹底的にかき集められた「自己肯定」と「人間讃…
★★★☆ 成田空港に着陸した国際便が未知のウイルスを持ち込んでしまいパンデミックが発生。幕張近郊のショッピングモールに閉じこもり孤立してしまった8人(すぐ6人に)の人間模様を描くゾンビパニックもの。……なんだけれど、絶体絶命の状況で色恋沙汰が始まっ…
★★★★ いよいよ雰囲気がガラリと変わり、これまで止まっていた時間が動き出す。お母さんの登場はさすがに少し唐突だけど、サブストーリーも本編にしっかり合流して、濁流に変わってゆくのかな。ますます期待です。
★★★ 『私の少年』の高野ひと深による最新作。普遍的な時間を描き抜いた前作から一変し、テーマも題材も切り口も、めちゃめちゃ流行と時代にどっぷりという感じ、かつ、かなりカッチリした内容なので、なんかここまで比率が重いと2年くらいで作品自体が古くな…
★★★★ 同じ or 似た葛藤と悩みの堂々巡りなので、そこは苦しいな……とも感じてはしまうんですが、そういえばまだ劇中では2年経っていないのか……じゃあ仕方ないのかな。もっともっと早く大人になって、時間が経って、そうしたらきっと、今以上に素敵な関係にな…
★★★☆ 相変わらず、ブルドーザーで瓦礫を押しつけ合うような不毛バトルぶりが楽しい映画オタクたちの第9巻。「“鬼滅”の興行収入問題」というタブー(?)にも当然のように挑んでいて、さあ10年後、これを読み返したらどんな感慨になるのだろう……。/僕はまさ…
★★★ 三十路を越えた同級生たちがシェアハウスをしながら、それぞれの夢を追ってゆく物語。いかにもな冴えない草臥れ男性がプロゲーマー、みたいな感じとか、あまりにもいろんな内容がステレオタイプすぎて、キャラクターや掛け合いの楽しさで引っ張る感じで…
★★★★ 北村薫の『空飛ぶ馬』をコミカライズした単行本。原作は大昔に一度読んだきりだけど、とても鮮烈で、深く深く感激したことを今でも思い出せる。そしてこの絵柄……! すごい……!!作中でも数々の画に圧倒されました。とはいえさすがに完璧な高野文子を期…
★★★★☆ 冒険の巻。そしてこの後も、冒険は続いてゆくのでしょう。ただ生きているから、過ごしているから、その空気の振動で漣は起きて、とおくから漣は戻ってきて、そんな小さな対話を繰り返してゆくさまが、とてもとても心地よいのです。 ……ただ、さ。 扉 の…
★★★★☆ ジジのストーリー、ロマンチックすぎる! もうキュンッキュンしながら読んだ。はー最高……僕のドストライク……こういうの、たまらん。/創作、クリエイティブ、アーティストをテーマにした作品は本当に沢山あるし、今はブームですらあると思うけれど、作…
★★★★ 他のマンガ作品の数倍はいるであろう登場人物を、うまくドラマの中でさばいていくのが本当にすごい。それが完全にうまくいっていない部分もあるようには思えるけれど、それだけ困難なチャレンジをしているということだ。その意志と思想、しびれます。/…
2021年下半期のマイベスト楽曲・ベストナインです。 ※「2021年下半期に僕のiTunesに登録された」曲からのセレクションであって、発売時期的にそうでない曲も入っています。1位~9位という意味ではなく、聴いた順(みたいなもの)です。 01.野球 / くるり <…
★★★★☆ 柾花音のEP。オリジナル曲のリリースは初となる。 華やかな「My bouquet」でアルバムを始めたくなるところ……を! あえて「Dreamy steps」から立ち上げ、4曲を通して次第に夜から朝へ景色が変わってゆくさまを描き出す。特にこの「Dreamy steps」が面白…