Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

笹生那実『薔薇はシュラバで生まれる ー70年代少女漫画アシスタント奮闘記ー』

★★★★★ 「少女漫画黄金期」と呼ばれた1970年代初頭(50年前!)から1980年頃に10代でデビューし、名だたる少女漫画家たちのアシスタントを経験した筆者による自叙伝。何と自身32年ぶりとなる商業出版だという。 正直、想像を大きく上回るすっごい漫画だった。…

えびはら武司『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 ドラえもん達との思い出編』

★★★☆ 藤子・F・不二雄の一番弟子として知られるアシスタント、えびはら武司(ジャイアンの「たけし」という名前の元ネタになった人)による藤子スタジオ在籍時の自伝シリーズ第3巻。1、2と楽しませていただいている。3となるとさすがに……話がマニアックにな…

藤子・F・不二雄『未来の想い出』

★★★☆ Twitterで見かけて気になり、読んでみることにした藤子・F・不二雄晩年の作品。筆者そっくりの境遇だが、落ちぶれてしまった設定の漫画家がタイムリープして過去をやり直そうとするSF作品になっている(いわゆる藤子Fの「SF短編」ではなく、単行本一冊…

阿部共実『潮が舞い子が舞い』2

★★★★ 目次の手前には、登場人物の顔と名前が実に50人近くも並ぶ。どんどんどんどん作家の中で膨らんで、転がり始めていることがよくわかる気持ちのいい第二巻。小さな世界で、シュールで、至極どうでもいい連作会話劇、そのどうでもよさが、世界を少しだけ豊…

阿部共実『潮が舞い子が舞い』1

★★★★ ファンタジックなジュブナイルの秀作『月曜日の友達』の世界観は引き継ぎつつ、日常モノっぽいギャグマンガ(ユーモアマンガ?)で展開する阿部共実の最新作。奇人・変人ばっかりで、ともすれば胸焼けしそうなくらいネチっこい会話劇ですが、いい意味で…

田島列島『田島列島短編集 ごあいさつ』

★★★★ まず短編集が編めるほど未収録作品があった事実にびっくり。『ジョニ男の青春』や『花いちもんめ』あたりはシュールすぎて若干どうしようって思ったけれど、デビュー作『ごあいさつ』辺りはまったく変わらない、「田島節」とも言うべき独特の世界がしっ…

榎本あかまる『この会社に好きな人がいます』3

★★★☆ かわいいですね。自分の中ではもう、ただただかわいいを摂取するエロ本みたいな感じ……。/それこそヲタ恋とか、あまた乱立する「こういうタイプ」の作品の中でも比較的これが抜きん出てるなと思うのは、やっぱり絵のうまさ(!)と、「やりすぎない」現…

瀬尾みいのすけ『推しが公認ストーカーになりました』1

★★★☆ ある意味読み切りで全部オチてる設定ですが……。要は「応援してもらえないと不安でたまらない」一種の強迫観念をオーバーにしてコミカルに描いているので、読み進めるごとに次第にそれに共感できなくもなくなってくるのがちょっと面白いです。そういうの…

ふじつか雪『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』4

★★★★ は〜〜〜〜〜最初のエピソード最高すぎるんだが!?!? なんじゃいこれ!?!? 素敵すぎるじゃんこんな二人!! もう無理!!! ツイッターで発狂してる限界オタクさんのとろけた語彙の理由ちょっとわかったよ!!! 僕も付き合った記念日が出来ると…

藤生『えりちゃんちはふつう』

★★★★☆ めちゃくちゃ良かった。決して自分自身が経験しているわけではないのに、まるで一緒に遠い遠い記憶を呼び起こされる、ささやかだけど胸を締め付けてくる年少期のスケッチの数々。いま世界が普通じゃなくなってるだけに、世界の片隅のさびしさや悔しさ…

オジロマコト『君は放課後インソムニア』3

★★★★ メロメロにロマンチックな第3巻。考えうる手は(多少「とってつけて」る部分も含めて)全部打ってくるその「あざとさ」が、もう恥とか通り越してただただピュアネスな世界に変換されて紙の上で光輝いている。時々、えっ!? てなる表情を描いてきたり…

木尾士目『Spotted Flower』4

★★☆ どーなんだろ……。もっとがっつりやるなら、また全然違う見え方になるはずだけれど、現状はあまりにモノがなさすぎるというか……。ページ数もストーリー展開もしっかりかけてやるとしたらこれはこれで絶対面白いと思う(「げんしけん”イズム“」もちゃんと…

谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』17

★★★★ 黒木智子と出会ってもう10年くらいになるんだねえ。そんな時間の流れも一緒に感じて、お母さんのモノローグに思わずグッと来てしまった。「良かったね」、じゃなくて、「もうきっと大丈夫ね」。/ここからは正直ボーナスステージだから、いつ終わっても…

志村貴子『おとなになっても』2

★★★★ またしても話はどんどん転がり、新キャラもばんばか登場する無軌道な軌道が楽しくて、何よりそれが「豊か」で。恋愛や、ましてや同性愛なんて主題でも何でもなくて、志村貴子の永遠のテーマのひとつでもある、「おとなになる」ということが実はメッセー…

kashmir『ぱらのま』3

★★★★ のんびり公共交通機関ひとり旅(ときどき二人旅)マンガ。もう長らく18きっぷ買ってないなぁ……。旅行中の意外なせわしなさと、そしてのんびりした時間が追体験できるレアな作品です。宿の時間まで余っちゃって、せかせか街を歩きつつ丁度いいイートイン…

アサイ『木根さんの1人でキネマ』7

★★★★☆ 「久しぶりに会った知り合いが別モノになってた時の顔」で大爆笑。ほんと面白いこのマンガ……。ディープな深夜バラエティ番組みたいなエンタメ感と、そこへ巧みに忍ばせる映画的なフィクションと、そして全体を貫くノスタルジア!! 映画史……おおげさに…

むつき潤『バジーノイズ』5

★★★☆ あれ、なんか綺麗に終わってしまった。フルアルバムじゃなくてミニアルバムだったのか……。/3・4巻からシナリオがツイストしてきてて面白くなっていたので、おそらくこれが計画通りのプロットだったのでしょうが、また違う作品でもいいのであの「ツイス…

山口つばさ『ブルーピリオド』7

★★★★ 藝大篇がスタート(伏せ字とか一切しないんですね)。自分も現役で入って学部一年の頃は特にボロボロだったので(ま、今もだけど)めっちゃ感情移入しつつ、懐かしみつつ、どこか俯瞰もしつつ読み進めた。改めて、18歳とか19歳がこんな難しいことに挑ま…

2019年ベスト・ソング・アルバム

2019年のマイ・ベスト・アルバム。例年と同じく「2019年に聴いていた曲」から選んでおり、2019年の新譜のみでは構成されていない。 2018年ベスト・ソング・アルバムhttp://memos.hateblo.jp/entry/2019/06/20/0000002017年ベスト・ソング・アルバムhttp://me…

長らく新作を発表していない傑出漫画家さんメモ

大好きな作品を描いた方なんだけれど、続報が途絶えてしまっている個人的推し作家さんリストです。半年に1回くらいは検索をかけて、今なにをされてるか見逃さないようにしたい。(別名義で復活されてるとかあったらコッソリ教えてください) 以下、2020年2月…

施川ユウキ『鬱ごはん』1

★★★☆ 就職浪人中の社会的ぼっち男性を、ファーストフードやしょぼい自炊を通じて描くショートショート集。かんたんに言えば「『孤独のグルメ』を清野とおる風にした感じ」だけど、「食べてるだけで鬱になる」の題目通り、ほんとうに、冗談じゃなく、めちゃめ…

水沢悦子『ヤコとポコ』1〜2

★★★★☆ 1巻しか読まないのと2巻まで読み進めたのとでは(ほとんど新規展開はないんだけど)かなり印象が変わったので、ここにどう書こうか迷ったけれど、その変化も含めてまとめた文章にすることにした。 80〜90年代のファンシーグッズのようなホニャホニャし…

宮原るり『恋愛ラボ』15

★★★★ 数年前までは、新刊が出るのが一年で一番楽しみな漫画だった。家に帰るのが待ちきれずに途中のマックで封を切って、リコと一緒に赤面してテーブルに突っ伏したりしていた。テレビアニメーションも良い出来だったし、8巻〜11巻くらいまでは二度目の黄金…

いつまちゃん『来世ではちゃんとします』4

★★★★★ 2020年の「イマ」を正確に・丹念に追いながらも、普遍的(で無間地獄的)な人間の“こころ”を巧みに描き出す第4巻。物語がノッてきたこともあるけれど、とにかく、どんどん作品としての凄みが増している。キャラクター紹介では隅っこにいるだけの、梢…

ふじつか雪『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』3

★★★★ おしゃれピンチョスから和食、レンチンおやつまでカヴァーするバランス感覚が改めてよく出来てる第三巻。親友の結婚式、おうちオクトーバーフェス、と、エピソードの緩急作りもうまい。決して「派手にすごい」マンガではないんだけれど、自分の中で総合…

峰波りょう『初恋ゾンビ』

★★★★★ ようやく!!読めた!!事前の期待をさらにさらに上回る大傑作だった!! 青春漫画の金字塔『ヒメゴト 〜十九歳の制服〜』の峰波りょうによる最新作であり、少年誌である週刊少年サンデーで連載された“ラブコメ”、『初恋ゾンビ』。連載中盤から尻上が…

きづきあきら『ヨイコノミライ 完全版』

★★★★ 底辺中の底辺な漫画研究会を舞台に、仲良しこよしコミュニティが粉々になるまで崩壊してゆくさまを描いた作品。もう「イタくてキモくて救いようのないオタク達」の描写が上手すぎて上手すぎて……! 『げんしけん』とおそらく比較される作品だと思うけれ…

秋★枝『恋は光』

★★★★ この直前に読んでたのが『ヨイコノミライ』だったので、「な〜んだこんなキレ〜ゴトは〜」みたいな意地悪な気持ちが沸いたのは否定できない(笑)けれど、マァこんな現実離れした大学生男女が(特に女子が)いるいない、フィクションとして面白い面白く…

スガシカオ「アストライド」

なんか昨日から今日にかけて*1、自分の外側でいろいろあって、『あはれ!名作くん』がメ芸に入ったり、谷口さん*2が二宮ひかる(さん)とリプし合ってたり、野田洋次郎のインスタに笑顔の川口さんと堀さんがいらしたり、土居さんがずっと言い続けていたこと…

エルセとさめのぽき「BLUE」「星詠みの唄」「.NEW WORLD」

★★★★ さいきんVばっかですみませんね。えへへ。これも自分の音楽ライブラリでローテーションに入ってるVTuberのオリジナル曲。ヴォーカルのエルセと、トラックメイカーのさめのぽきによる音楽ユニット。カヴァーも多いが、発表されたオリジナル曲も既に10曲…