2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧
★★★★ 『春風のエトランゼ』の紀伊カンナによる一冊完結の連作短編集。といいつつ、最初は本筋がほぼなくてディティールしか描かれないこともあり少々読みづらい。後半で物語が合流してからはグッと全体が立体的になって、練馬の空にやさしい風が吹き込みます…
★★★☆ 実にさりげなく壁ドンしちゃう市川(このアイデアを思いついた時は痛快だったろうなぁ)が相変わらずセクシーな第5巻。/山田のお父さんには何か山田のカルマを感じさせるものがありましたね……。ていうか厨房服を着たまんま家までは帰ってはこねーよ普…
★★★☆ クソ今更だけど、「あせ」と「せっけん」から始まった物語の終わりが、結婚式の、その式の最後って正直ど〜〜〜なんだろうな〜〜〜。描きおろしマンガでようやく慌てて「せっけん」を回収したって感じで、別にせっけんの話に戻ることがマストでもないん…
★★★★☆ 「は?最終巻??舐めとんのかオラーーー!!!!」とわなわな震えながら指をスワイプさせて読んだけれど、あまりにも過不足なく綺麗に見事にしっかりばっちりパーフェクトに物語が終わって諸手を挙げて降参した。ストーリー自体は加速しても無理が全…
★★★★ フランス・パリを舞台に、気弱で内気なシェフ・ジルベールがその才能ゆえに大きなうねりへと巻き込まれていく物語。広告でやたら出てきて覚えてしまってた作品でしたが、素晴らしい出会いでした。数々の美味しそうな料理はもちろん、パリの風景や小物に…
★★★★☆ これはすごい! イケメンでインフルエンサーで非の打ち所がない「シャイニーゲイ」・向井くんにムカムカしまくるゲイ、そして彼にいろんな意味で(羽虫のように)引き寄せられていくクラスメイトたちを描いた群像劇。彼を排斥したいと思っている側がマ…
★★★☆ ぶっくぶくに膨らんだ自意識と自己顕示欲に突き動かされる主人公=まりもと、さまざまな形でホモソーシャルにとらわれた女性たちを描いた「教室の片隅」のお話。実はあとがきを読んで印象がかなり変わってしまった部分があって……。そうか、人間としての…
★★★★ おもろい!!! ほとんどゲスの極みのようなラスボスの降臨。こうなると、いよいよタガが外れてきた柴ちゃん先生というピュアクレイジーですらちょっと応援したくなってしまうな……。そしてようやく話が本筋に戻ってきて、さらにさらに物語が加速する予…
★★★ 1回だけコロナの話をやって、あとは全部ビフォアーの世界(出産のため入院するのに病院の中がコロナ対策皆無!)というかなりチグハグな内容。いっそコロナの話は単行本から抜いちゃったほうが良かったのでは……。
★★★★ 「K」といい「ロクベル」といい「小さなライオン」といい、このマンガといい、どうして猫って人間になりたがるんだろうな……なんかごめんな……猫が人間になれる社会じゃなくてごめんな……ごめんな……。/ところであとがきでも触れられている「国玉の性別」…
★★★★ ロックダウンもひと段落し、物語がさらに前へと進んでいく。キャラクターたちの心の動きが相変わらずとても自然で、そして同時にドラマチックで。こちとら読者だから何にもできやしないんだけどさ……みんな、がんばれ。/この中だと浮いているくらい超フ…
★★★☆ 旅情をさそうエピソードの数々もいいけれど、東京周辺をぐるぐる回る話がいくつかあって今回はそれが特に気に入った。「吉田松陰と井伊直弼の墓がこんなに近くていいんですか!?」には笑いました。近所に住んでいたけれど考えたこともない切り口だった…
★★★☆ 第1話がズルい!!!!!!! 典型的なズルいやつ!!!!!!!!(こう描いたら勘のいい人は最初の数ページで気づくだろうな……) そして、いい意味でスマートな「飯本」ではまったくなく、悪戦苦闘してラクしようとして失敗して、みたいな寄り道もた…
★★★☆ 成人漫画で名著を生み出した幾花にいろの(たぶん)一般誌ストーリーマンガ初連載作品。タイトルの通り、イマジネーション(想像や妄想)が数珠繋ぎになってズルズルと物語を逸脱していく展開が楽しい。この「逸脱すること自体がコンセプトになっててオ…
★★★★ 今年の頭くらいに一度読み終えていた漫画だったんだけど、感想が全然まとまらなくてずっとペンディングしてしまっていた。あまりにも独り善がりで、切実な作劇。でも何か大切なものが欠けているような気もして、そこに自分で気付けるまでは文章に残せな…