Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

山口つばさ

山口つばさ『ブルーピリオド』11

★★★★ 作品のもともとのテーマまで原点回帰するような、「美術とは何だろう」を掘り下げる絵画教室エピソードがきちっと1冊にまとまっている(高校の時の美術の先生が週X日も絵画教室の先生をやっている、という設定は無理がある気もしたけど……)。こういう、…

山口つばさ『ブルーピリオド』10

★★★★ うさぎと動物たちの幻影がその小さな部屋を埋め尽くしたときに、「それだっ…!それでいいんだっ…!お前はそれでいいんだッ……!」と観客席の最前フェンスを両手で握り締めながら思わず叫んでしまった。マジで親みたいな(?)、彼らのファンみたいな気持…

山口つばさ『ブルーピリオド』9

★★★★ いわゆる「職業モノ」的な美術教育の要素が、しっかり登場人物の葛藤に接続されているし、ルポルタージュ的な一面も、ストーリーの骨組みにがっちり組み込まれていて、その構成の妙も読んでいて心強さすら感じる第9巻。相変わらず面白いです。/猫屋敷…

山口つばさ『ブルーピリオド』8

★★★☆ アイドルとかを全然いいと感じたことがなく、「頑張ってる人を見てると勇気がもらえる」というのもよくわからないけど、確かに八虎くんは応援したくなるな……。 講評会のトラウマ(「評価しなくていいよね?」とほぼ同じ経験をしたことがある)や、考え…

山口つばさ『ブルーピリオド』7

★★★★ 藝大篇がスタート(伏せ字とか一切しないんですね)。自分も現役で入って学部一年の頃は特にボロボロだったので(ま、今もだけど)めっちゃ感情移入しつつ、懐かしみつつ、どこか俯瞰もしつつ読み進めた。改めて、18歳とか19歳がこんな難しいことに挑ま…

ぬマンガオブジイヤー2019

「ぬマンガオブジイヤー」の2019年版です。6年目です。(2018年版、2017年版…) 去年は極端に読書量が落ちた年だったけれど、今年はほぼ元に戻った。ノミネート以上の作品は、マジで、どれもおすすめです。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★ブルーピリオド/山…

山口つばさ『ブルーピリオド』6

★★★★ ネタバレなので諸々触れづらい!けど!今巻も良かった。一貫して、八虎が「考える葦」なのがグッドですね……表現者はそういうタイプばかりじゃないので。悩んで悩んで悩んで悩んで、たとえそれがベストじゃなくても、いまこの瞬間の自分だけの答えを出し…

山口つばさ『ブルーピリオド』5

★★★★ 前巻から一転して青春モノに。やっぱ龍二は(最初っからだけど)ちょっとマンガじみ過ぎててこの物語だと浮いて感じちゃうかな。も、そうだし、まだまだコイツ裸になってねーし。 個人的にはこのままあと1~2巻でパッと終わると(つまり、合格か不合…

山口つばさ『ブルーピリオド』4

★★★★★ すべての答えが見えた気がしても、寝て起きたら何もかもがなくなっていて、だけれど進む、進む、進む。たくさんの示唆、美術を続ける意味、課題と自己表現に立ち向かう苦しさ、快感が、とてつもなく見事に言語化されていて、絵になっていて、全てに圧…