Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』17

★★★★

黒木智子と出会ってもう10年くらいになるんだねえ。そんな時間の流れも一緒に感じて、お母さんのモノローグに思わずグッと来てしまった。「良かったね」、じゃなくて、「もうきっと大丈夫ね」。/ここからは正直ボーナスステージだから、いつ終わってもいいな。そういう意味では行くところまで行きついてしまった第17巻。

志村貴子『おとなになっても』2

★★★★

またしても話はどんどん転がり、新キャラもばんばか登場する無軌道な軌道が楽しくて、何よりそれが「豊か」で。恋愛や、ましてや同性愛なんて主題でも何でもなくて、志村貴子の永遠のテーマのひとつでもある、「おとなになる」ということが実はメッセージなのかもなぁ。

kashmir『ぱらのま』3

★★★★

のんびり公共交通機関ひとり旅(ときどき二人旅)マンガ。もう長らく18きっぷ買ってないなぁ……。旅行中の意外なせわしなさと、そしてのんびりした時間が追体験できるレアな作品です。宿の時間まで余っちゃって、せかせか街を歩きつつ丁度いいイートインのお店を見つけて、チェックインまで時間潰ししてるあいだにとろんと眠たくなるあの感じ、もう、めちゃめちゃわかった……。コロナ収まったら、また絶対どっか行くぞ。軽率に!

アサイ『木根さんの1人でキネマ』7

★★★★☆

「久しぶりに会った知り合いが別モノになってた時の顔」で大爆笑。ほんと面白いこのマンガ……。ディープな深夜バラエティ番組みたいなエンタメ感と、そこへ巧みに忍ばせる映画的なフィクションと、そして全体を貫くノスタルジア!! 映画史……おおげさに言えば平成史であり、日本民族史が、この作品で巧みに、あざやかに記録されていってるのがすごい。最後ちょっと泣いてしまいました。だから今回は星もひとつオマケ。/”みんな”の共通認識を描き出すのがうまい。実は、あんまり、自分自身の主観はそれほど入れていない作者さんなのではないか?

むつき潤『バジーノイズ』5

★★★☆

あれ、なんか綺麗に終わってしまった。フルアルバムじゃなくてミニアルバムだったのか……。/3・4巻からシナリオがツイストしてきてて面白くなっていたので、おそらくこれが計画通りのプロットだったのでしょうが、また違う作品でもいいのであの「ツイスト」を、こういうセンスの絵柄のままで読んでみたいな。

山口つばさ『ブルーピリオド』7

★★★★

藝大篇がスタート(伏せ字とか一切しないんですね)。自分も現役で入って学部一年の頃は特にボロボロだったので(ま、今もだけど)めっちゃ感情移入しつつ、懐かしみつつ、どこか俯瞰もしつつ読み進めた。改めて、18歳とか19歳がこんな難しいことに挑まないといけないんだから、美大って大変なところだよな……。