★★★★
ウラニーノのEP。
2035年の世界に生きる「ぼく」が手にしたフェンダーテレキャスターが、壊滅的状況に追い込まれている2020年のライブハウスより発せられた電気信号を受信する。1曲目からたっぷりと助走をつけた物語が、2曲目の「2020」でジャカジャーンと炸裂し、燃え上がるバンドマンの焔と想いを脳天まで直に届けてくれる。何というカタルシス!! スポークンワードで”自粛警察”たちに毒を吐き散らす「TOKYO 2021」は正直全てに共感できるわけではないものの*1、物語を締めくくるラストの「劇場」は、それこそホンモノのライヴのような、演劇のカーテンコールのような高揚感があった。とても、とても、とてもウラニーノらしい25分間のロックンロール短編映画。さあ、地下アジトから、幕を上げよう!
*1:「命」より大事な「音楽」なんてないからね。