Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

『アーロと少年』

★★★☆

幼いふたりの壮大なロードムービー

「人間と人間ではないもの」の絆を根底に据えた、『インサイド・ヘッド』や『リメンバー・ミー』『ソウルフル・ワールド』とは明らかに違う「すこし前」のピクサーピクサー映画。シンプルなテーマとメッセージ、無理のないシナリオ運びや随所のユーモア、そして何より、広大な北アメリカ大陸の原風景には最後まで心奪われ続けた。ラスボスが「キャラクター」ではなく、あくまで「大自然」であり続けたのもグッとくる。世界の舞台がただの小道具(大道具?)ではなくて、もう一人の主役であったようにすら感じられました。

ただ、(ここから少しネタバレです)ラストの“別れ”はあれで良かったのかなというか、そうではない「正義」(生きてゆく形、家族の形)も提示されて欲しかったとは思った。そもそも少年=スポットは明らかにネイティヴ・アメリカンで、最後に出てきた彼らは白人に見えたので、その辺りも(わからん、歴史的経緯に基づいているのかな……僕が無学なのかもしれない)すこしモヤッとしました。ま、それくらい、この5年間で世界の価値観が激変しているのかもしれないけれど。

本ページの情報は2021年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。