2021-07-17 九井諒子『ダンジョン飯』10 *漫画 九井諒子 ★★★★ ダンジョンの深淵とは、魔術の深淵で、そして、闇の深淵でもあった――。あちこちに散りばめられたギャグ要素すら、一種の不気味さを帯びてきていて、ひたすらに死の臭いがどっぷりと覆う第10巻。残酷なクライマックスをどこか想起させるあたり、この作家の根っこの部分が見え隠れしていてぞくぞくします。