★★★★
『WORKING!!』『サーバント×サービス』を「経た」、高津カリノ2.0をぞんぶんに感じさせる第6巻。一部バカバカしいくらいフザけた設定こそあれど、描かれている人間模様や葛藤はこれまでの筆者の作劇を塗り替えるほどにしっかり、しっとりと濃厚で、ちょっとビターにすら感じられるところがすごくいい。にぎやかなパッケージに納められたガトーショコラのようだった。とても「ドラマ成分」が色濃いのです。すんごくはっきりと『ロミオとジュリエット』なんですよね。無垢の勇ましい立ち姿に勇気をもらえるよ。
