Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

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Gang Of Youths『Go Farther In Lightness』

★★★★☆

オーストラリアのロックバンド、Gang Of Youthsのセカンド・アルバム。収録曲の「The Heart Is A Muscle」がめちゃめちゃ良くて大好きになっちゃったので、日本盤が出ておらずタワレコでも取り扱いがなかったこれをAmazonから輸入盤で取り寄せた。

これぞオルナタティブ・ロック、を体現するような素晴らしい1枚。1曲目の美しいピアノとヴォーカルから、やがてドラムが入ってきてテンポが倍になるところでいきなり鳥肌が立つ。闇ではなく光へ、絶望ではなく希望へ、老いではなく若さへ、憎悪ではなく愛へ、より厳しい道へ……挑もうとしている歌詞は正に王道だし*1、ハードなロックからColdplay的なストリングス・ナンバーまで織り交ぜるアルバム・コンセプトは、硬軟織り交ぜられた見事なバランスをみせながら強固な世界観を作り出していて抜群だった。ちょっと前のめりすぎるドラムも特徴的だったし、例えばクリス・マーティンと比較すればよっぽど荒っぽいのに表現力のグラデーションが素晴らしいヴォーカルも圧倒的。次の曲へと継ぎ目なく進んでゆくドラマチックな曲順、緩急つきすぎなくらいの超エモーショナルな感じも好みだった。それゆえに、全16曲、1時間17分(ほぼCD収録ギリギリ)という特大ボリュームにはさすがに疲れてしまったけれど……。僕が知らないだけで実はもっと世界的に有名なミュージシャンなのかな。ざっくりした偏見で言えば、日本人はけっこう好きだと思う。

シングル曲である「Let Me Down Easy」や、「The Deepest Sighs, The Frankest Shadows」あたりのサウンドにピンと来たなら、きっと期待以上に満足できる1枚。アルバム自体は配信にすら出てないのが惜しいナ(シングルは出てるんだけど)。1000円でもお釣りが来る値段でAmazonから買えるので良ければぜひ……。

*1:和訳が全くないのでDeepR翻訳を使いながら……