★★★★
odolの約3年ぶりとなるニューアルバム。散発的にリリースされた配信限定シングルやEPから全9曲が選ばれている。
前作の、やや悩みの深い内省的な霧は払拭され、穏やかで、だけれどまばゆい日常が静謐かつ緻密な音楽によって描かれていく。2曲目の「未来」は特にお気に入りになった。チクタク、チクタク、と刻まれる時の音がリズムを紡ぎ、<ゆっくりと僕ら古くなっていた>と詩が立ち上げられる。アルバム中盤〜後半で描かれる喪失も、整理された物語になって深い闇の中へ船はゆっくり降りていく。
スケールの大きな「独り」も、そしてアルバムを締める「歩む日々に」も見事でした。とても1枚のトータル感があるよいアルバムだった。