Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

SEKAI NO OWARI『EYE』『LIP』

★★★

同時発売された3枚目・4枚目のアルバム。

どちらも50分、1時間とボリュームはあるが、良くも悪くも独立した1枚というよりは対として聴かないと物足りなさが残る。特に『EYE』がなかなか尖った内容なだけに、それと比較すると『LIP』はアルバムとして散漫な印象を受けてしまったかな。とはいえ、アダム・ヤングの提供曲である「Mr.Heatache」はグッドサウンドだし、アレンジが楽しいので「Hey Ho」も楽しめた。

ポップミュージックを逸脱した内容の多い『EYE』は、こういう病んだ世界観に共鳴できるかというとそこは違うんだけれど、アングラな雰囲気が非常に突き抜けていてクリエイティブを楽しめるアルバムとしてはかなりいい。こんなマニアックな音楽がジャブジャブ売れてんのかと思うと、世界の表と裏が引っくり返っているような快感もある(笑) 名曲が入ってるわけではないけれど(あえて挙げるなら「SOS」かな)、「Food」や「Re:set」はグルーヴがかっこいいし、「エデン」や「すべてが壊れた夜に」のリラックスした雰囲気もよいアクセントになっていた。わからんくもないけどやっぱりわからん「スターゲイザー」で訪れる、アルバムの大げさなクライマックス感も好き。