Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

オカヤイヅミ『ものするひと』1

★★★☆

「ことば」を仕事にする主人公の、「ことば」との静かな戦いを日常描写を交えながら淡々と描いた作品。イラストレーターっぽい絵柄も相まって、その「静かな」息づかいが伝わってくるのがとても魅力的。ただ一方で、「たほいや」はまだしも文壇バー(何だよ文壇バーって!!)で始まる言葉遊びはあまりにもハイソでおしゃれすぎて、ちょっと気持ちが冷めてしまったことも否めない。さすがに筆者の「理想の文学者」イメージが過ぎていないか、恣意的すぎないか、と思ったのにインタビュー読んだらこれマジなの? ちょっとドン引いてしまった……。けど、そういう僕みたいな人間はそもそもこの作品のターゲットじゃねーんだろうな。続きをもちろん読みたい気持ちと、このノリが続くのはさすがにキツいなという気持ちでぐちゃぐちゃになる作品でした。僕も一応物書きのはずなのだが……。