★★★☆
ナユタン星人の4thアルバム。リリースは2020年4月で、つい先日*1ストリーミングが解禁された。
アルバムを聴いてみようと思ったきっかけは「銀河電燈」と、そして「木星のビート」のカヴァーを聴いたから。「木星のビート」はキュートなメロディラインに舌ったらずなラップパート、そしてスウィング感あふれるアッパーな曲調にめちゃめちゃグッときた。だったらいっそアルバムも……あっ、ストリーミング始まってるじゃん! で、あとは勢いそのままに。
アルバムは「猫猫的宇宙論」から幕を開ける。読めば読むほど難解でおもしろい歌詞が出色の佳曲。ただ、2曲目以降は正直似た感じの曲調が続いてしまった印象で、ちょっとテンションが下がった*2。面白くなるのは後半。この流れなので「木星のビート」の面白さがかえって引き立つ。続く「ギンギラ銀河」は不穏なリフとベースも、そして昭和歌謡のような埃かぶった<ギンギラギン>がこんな現代的なトラックで唄われるギャップもとても面白い。さらにオリエンタルな音色を武器のように使いこなす変態曲「ヒストリック恋心」、そして既にこのブログでご紹介した大名曲「銀河電燈」へとアルバムはなだれ込んでいく。
本編ラストの「カノープス」は一転して前のめりなギターロックで、「銀河電燈」から繋がるせつない物語をきちんと折りたたんでいた。あまり幅の広い曲を書くタイプのアーティストではないので飽きが来ないと言えば嘘になるけれど、恒星のようにキラッと光る曲を見つけられたのが嬉しい音楽体験でした。
歌詞カードがオンラインで公開されているのも素晴らしいっす!(脱字2箇所くらい見つけたけど……)
ストリーミングでリリースするアーティストよ!!歌詞をちゃんとどこかで読めるようにしておいてくれ!!!
https://nayutalien.com/kashi/n/