★★★★☆
ある種のテンプレ的なキャラクター（この作品の場合は“設定“込みで）をちょこっとアレンジして、ぐっと切実で胸に迫る物語を描き出しているのが見事な作品。小さなエピソード一つ一つが、しっかりその後の主人公の葛藤に結びつくのがものすごく巧みです。あっさりしててキュート＆海の中のような浮遊感のある絵もとてもいいし、なかなか特徴的な関西（？）っぽいカラッとした空気・ユーモアが作品全体を明るくしていてそこも良い。これは作家さんの個性なんだろうな。他の作品も読んでみたいです。
……それにしても全2巻でこの展開、なかなかコンパクトで良いなぁ〜と思って読み進めてたらまだ途中だったぞこれ中断作品なの！？！？ ふ、ふ、ふざけるなーーー続き読ませろーーー！！！（最近こういうこと多いな……）
