★★★★☆
想像以上だった。これはすごいアルバム……というか、すごいバンドだ。
東京都練馬出身の4人組。アコギ1本の弾き語り「光」が終わると、一転して噴火寸前のヒリついたロックナンバー「アンラッキーハッピーエンドロール」が胎動する。ハードで重たいアンサンブルながら抒情的に……平凡な日常という狂気を描く「動物的な暮らし」でドキドキさせてくれると、引き続き歌詞は鬱屈だが少し軽快になった「スーパースター」、そして「ムーンサルト」と、アルバムは次第にややポップな方向へ寄せられていく。
20代のロックバンドに求める鬱屈ってこれよな!!!これだよな!!!!みたいな感じで泣きそうになる「素晴らしい日々」をのりこえれば、バンドは希望やアイラヴユーをうたうゾーンに突入。「花束」「アトム」「ハロー」あたりはとても聴きやすく、素敵なロックナンバーだった。
後半もすばらしいが、特に前半の、緊張感あふれるバンドサウンドには大興奮した! がむしゃらでバタバタもがいている歌詞もアツい。これは追いたくなっちゃうアーティストですね。一聴して「いいかも?」と思えたなら、絶対にオススメ!