Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

VTuberの「歌ってみた」オススメ集・その1

とにかくVのイイ音楽の人たち、といえばKMNZ(ケモノズ)です。どうしてもVTuberカルチャーって今のところアニメ的な、あるいはボカロ的な(この「ボカロ的」の範囲はめちゃ広いので多様ではあるんだけど)ものが中心なんだけど彼女たちの狙いは明確にココ、…

ときのそら『Dreaming!』

★★★☆ ときのそらは、良くも悪くも「こんなことになるとは思っていなかった」VTuberだと思う。 歌唱力は確かに素晴らしいけれど、決してボカロやアニメソングで求められるような方向に秀でているわけではない。一方生放送ではアリエッタをあまりにも見事に歌…

Mumford & Sons and Gang Of Youths「Blood」

★★★★★ 最新アルバム「Delta」のワールド・ツアー(日本にも来てよ!!日本に来るぞ!!)を回っているマムフォード・アンド・サンズ。とにかく僕はこのバンドが大好きなのですが、ギャング・オブ・ユースというまた違うバンドをサポートアクトに加えている公…

『トイ・ストーリー4』

★★★★ 過去の『トイ・ストーリー』シリーズを根底からぶっ壊しにかかった問題作であり、意欲作。 ぜんぜん前知識がなく鑑賞していたので(最近映画見に行くときはいつもそうだけど……)、途中から「え、ウソだろ」と思い始めて確信を持ってからは「どひゃ〜〜…

『天気の子』

★★★★☆ こんな映画がずっと必要だった。これこそが、「現実」に立ち向かうための新しい時代のアニメーション。 何が一番すばらしいって、「メッセージ」だよ、って言い切れるアニメーション映画が果たしてどれだけあるだろう。この物語における「最後の一言」…

スガシカオ『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』

★★★★☆ インタビュー読んだら本人評価ちょっと低いみたいなんだけど、もう十分に傑作だった。 確かに前作『THE LAST』のような、とんでもない曲ばっか作ってやる!! みたいな気迫は感じられない。けれどもうフッツーにサラッと出てきてるこれらの曲でも十分…

odol『YEARS』

★★★★ い〜っすネ!! 初めて聴いたバンドだった。RADIOHEADみたいなピシッとした冷たいバンドアンサンブルをベースに、都会的かつ静謐な音楽世界を各パートがじっくりと広げている。1曲目「years」の、どこか胸かきむしられる世界がゆっくり終わって、2曲目…

YuNi『clear / CoLoR』

★★★ 実はTSUTAYAで借りられた。歌詞カードもついてるのでそこは嬉しい。 やっぱりアルバムとして聴き通せると少し印象が変わるというか、YouTubeで公開されてる「花は幻」とかも単体で聴くよりぐっと映えて感じられた。しっかり作られたトラックに巧みなヴォ…

『きみと、波にのれたら』

★★★☆ 予告編の「えー…」を引きずりすぎて、めっちゃ期待値低い状態で最終日に慌てて観に行ったんだけれど、思ったよりぜんぜん楽しめて良かった。 特に前半はさながら『アマガミ』みたいで嫌いじゃない(笑)し、途中からあっきらかに頭おかしい展開になると…

『名探偵ピカチュウ』

★★★☆ 楽しかった。ハリウッド映画をめっちゃ久々に劇場で見たけれど、ふつーに無邪気に楽しむことができた。子どもが見てもオッケーなシナリオ運びなので全体的に甘いというより、ポップな感じで、とてもスッキリした作品。映画館が暗くなってから「そういえ…

『海獣の子供』

★★★★★ 500000億点。 思わず言葉を失ってしまう映像体験だった。ミクロな日常風景が圧倒的な色彩とグラフィックで描き出されたかと思えば、まるで生きているような海や、水や、細胞が振動してるようなキャラクターたちが凄まじい存在感で立ち上がり、そして物…

Brandi Carlile「Party of One Feat. Sam Smith」

★★★★☆ たまたま知ったんだけれど、この曲、本当に好きで。 詳しくはこちらの翻訳ブログにもう全部書いてあるって感じなのですが……。「一人でいるあなた」へ、さあ、これからどこへ逃げ出せるというの? 怒りをその中に抱いたまま、それでも生きていくの? し…

BBHF『Mirror Mirror』

★★★★☆ とてもいい。 昨年、超大名曲「Work」を放ったBird Bear Hare and Fishがバンド名をBBHFに改名(縮めたんですナ)。あと公式には発表されてないけどおそらくソニーを離脱してインディーズになったみたいで(前身のGalileo Galileiを含めて初の移籍)、…

ネクライトーキー『ONE』

★★★★★ 今年1枚目の名盤。大名盤。まいった!! ネクライトーキー、一時期YouTube広告に出てきまくってて「うざっ!」と思ってたけど、それでも「こんがらがった!」は決して悪くなくて、まだそれくらいの印象だったけれどこのアルバムで完全に引っくり返った…

YUKI『forme』

★★★☆ YUKIのソニー独立後1枚目となったオリジナルアルバム(ただし発売元は変わらずエピックレコード)。 前作がちょっと微妙だったんだけれど、良くも悪くもそこからの反動をかなり感じさせる内容になってる。「全方位的ポップアルバム」と銘打っていろいろ…

Various Artists『IMAGINATION vol.1』

★★★☆ わかる人にはわかる、そこそこ豪華なメンバーによるコンピレーション。 試聴するとどの曲もやや過剰なアレンジに感じられるんだけど、アルバムとして聴き流す分にはそれほど違和感がなかった。実際に知っていた曲は半分もなかったけれど、ときのそらの…

星野源『POP VIRUS』

★★★☆ 「アイデア」が大好きな曲だったので、あまり聴いてこなかった(「老夫婦」は好きですが)星野源の最新アルバムをこの機会に手に取ってみた。 洗練されたサウンドにやわらかいヴォーカル、聴きやすいメロディも素敵で最後まで楽しめた。全てが以前より…

志摩時緒『ジェミニはお年頃』1

★★★★ これも同じく自分の「エロ本枠」のひとつ。絵と設定が毎回くそえっちで大好きな志摩時緒さんの新刊です。高校生〜大学生ぐらいのイチャラブ作品がお決まりなのですが、今作は「付き合い始めた同級生の女子に顔がまったく同じ双子の弟がいた」というちょ…

山田金鉄『あせとせっけん』2

★★★★ か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!゛!゛!゛ 読んで感動するとか、そういう類の作品では決してないんですけど(エロ本だからな)、もうみんなかわいい。絵がかわいい。仕草がかわいい。表情がかわいい。キャラがかわいい……。「匂いを嗅ぎたいで…

山田金鉄『あせとせっけん』1

★★★★ 普段はムッツリスケベな自分でもときどき好みのエロ本をこうして表に書きたくなることもあり、実際そうやって買ってるマンガも少なからずあるわけですが、おそらく界隈ではかなり人気なこの作品も実はすごい大好きで。こちら、このアフィリエイトを入れ…

吉本浩二『ルーザーズ〜日本初の週刊青年漫画誌の誕生〜』3

★★★★☆ 最後までカッコいいなぁ〜〜〜〜〜! 成功後はスパッとダイジェストにしてしまう判断は寂しい反面、絶妙でもあって。“もえたぎる苦しさ”が勇気と情熱に変わってゆく、変えてゆく様はもうただひたすらに美しい。見事な漫画だと思う。 終盤までビッグネ…

新田章『恋のツキ』7

★★★ やっぱどうしても印象でいえば、「良いラストだなぁ…」って感想以上に「何だかなぁ」と思ってしまうかなぁ。「想い」だけでなく、ドラマについてもゴールまでちゃんと積み重ねて欲しかった(逆に「想い」はよく伝わってきた)。デクレッシェンドなラスト…

こざき亜衣『あさひなぐ』30

★★★★★ ぼくのマンガ体験に残る名言がまたひとつ生まれてしまった……。なんなんこの作品? 名言呼び起こしすぎじゃないの?? そうだ、人生とはアイスクリーム。みんな同じパピコのようなもの。たとえ現実が、絶望するくらいつまらなく感じたとしても。 <なあ…

7.18

‪1日経ったけど、やっぱりアニメーションに現実を変える力もなければ、ましてや聖域ですらなく、いっとき見せる夢の力もしょせんはいっときで、磨き上げられたフィクションも現実の前には敗北する。この行為には、何の意味も、価値も、力も、なかった。なま…

こざき亜衣『あさひなぐ』29

★★★★☆ 何度も揺さぶる。何度でも何度でも揺さぶる。風がそよいで、火花が飛んで、魂と魂が打ち合うニッポンイチのマンガです。ああ…かっこいいッ!! こういう作品でよくある、「内容はいいのに登場人物が膨れ上がりすぎてどんどん進行が遅くなる」ジレンマ…

ウラニーノ『naked.』

★★★★★ マイ生涯ベスト3楽曲「愛してる」が収録された、血を吐くような迫力の傑作アルバム『音楽はあるか』から5年。ワンマンライブも(特に関東圏で)減り、活動のペースも落ちてしまっていたウラニーノが、インディーズ復帰と共に解き放った衝撃の復活作。…

漆原友紀『猫が西向きゃ』1

★★★ 悪くはない。悪くはないと思うけれど、シリアスな面とぼーっとしてる面があまり噛み合っていないような、何かそもそも「読み方」に戸惑ってしまう第1巻。やっぱりどうしても、『蟲師』がちらついてしまって、でもあればっかり書き続けるのもしんどいは…

漆原友紀『フィラメント―漆原友紀作品集』

★★☆ おっ、新刊? と手に取ったら最近の作品は冒頭2つだけで、あとは『蟲師』以前のものすごく古い作品(最古は92年!)を集めた短篇集だった。大部分はさすがに時代を感じさせる、習作的なものが多かったかな。最後の2作品は『蟲師』の原型と思われる『虫師…

重野なおき『真田魂』2

★★★☆ これまた数年越しの新刊とのこと。 相変わらず判りやすくてギャグも楽しいし、テンポが良い。自分が『真田丸』びいきだからかもしれないけれど、若干大河のほうから影響を受けてるのかなと思える描写もあって楽しかった(主従が違うけど同じタイミング…

田島列島『水は海に向かって流れる』1

★★★★ 全然知らなかったけれど、「あの」田島列島の5年ぶりになる新連載らしくて、界隈の注目度も高そうな感じ。ゆるふわなのに時々抜群の色気を見せる独特の線や、クスッとなるユーモア、そしてミステリーにも接近する緊張感ある作劇は変わらず。わりと登場…