2021-01-01から1年間の記事一覧
★★★☆ …………やば。(でもあと1冊くらいは読んでしまいそうだなぁ……)
★★★★☆ <この作品から目を離せないのは/ドラマの続きが気になるからだ 人は物語に惹かれる/その力は とても強い> この賛辞を、そっくりそのまま、この物語にお返しします。ふるえるくらい、泣き出しそうなくらい、熱く絢爛なクリエイティヴの大舞台。
★★★☆ 相変わらず大きな事件は起きないまま、ゆっくりと季節が動いてゆく。厳しい大自然の中で「暮らし」を続ける、その知恵とディティールに触れることができるのは相変わらず楽しい。一方、それっぽい貴族のドラマも一応あるんだけれど、作者の技量なのかあ…
★★★★ 接客についてのエピソードは、自分もごく一時期イタリアンのファミレスで働いた時にいろいろ感じたり、知ったり、こうなりたいなと思ったりしたことがフラッシュバックして、懐かしいような、胸がきゅっと締め付けられるような。こういう“プロ”になる未…
★★★★☆ 3巻からめちゃくちゃ良くなってビックリ(2巻も良いけれど!)。特にEpisode13がいい!! 僕も毅然とこう言える人間にならなくちゃ……。ドラマチックな大失敗をしたわけじゃないけれど、ちょっとづつ社会の隅っこから掃き出されて自然と集められてきた“…
★★★☆ あとがきを読むまで、この物語が何を描こうとしているのかピンと来なかった。なるほど。「こんなに何も感じないってある!?」と思うくらい、完全に自分の外側にある葛藤のストーリー……とはいえ、その物差しをあてがえば、確かにしっかりと作られた作品…
★★★★ 『春風のエトランゼ』の紀伊カンナによる一冊完結の連作短編集。といいつつ、最初は本筋がほぼなくてディティールしか描かれないこともあり少々読みづらい。後半で物語が合流してからはグッと全体が立体的になって、練馬の空にやさしい風が吹き込みます…
★★★☆ 実にさりげなく壁ドンしちゃう市川(このアイデアを思いついた時は痛快だったろうなぁ)が相変わらずセクシーな第5巻。/山田のお父さんには何か山田のカルマを感じさせるものがありましたね……。ていうか厨房服を着たまんま家までは帰ってはこねーよ普…
★★★☆ クソ今更だけど、「あせ」と「せっけん」から始まった物語の終わりが、結婚式の、その式の最後って正直ど〜〜〜なんだろうな〜〜〜。描きおろしマンガでようやく慌てて「せっけん」を回収したって感じで、別にせっけんの話に戻ることがマストでもないん…
★★★★☆ 「は?最終巻??舐めとんのかオラーーー!!!!」とわなわな震えながら指をスワイプさせて読んだけれど、あまりにも過不足なく綺麗に見事にしっかりばっちりパーフェクトに物語が終わって諸手を挙げて降参した。ストーリー自体は加速しても無理が全…
★★★★ フランス・パリを舞台に、気弱で内気なシェフ・ジルベールがその才能ゆえに大きなうねりへと巻き込まれていく物語。広告でやたら出てきて覚えてしまってた作品でしたが、素晴らしい出会いでした。数々の美味しそうな料理はもちろん、パリの風景や小物に…
★★★★☆ これはすごい! イケメンでインフルエンサーで非の打ち所がない「シャイニーゲイ」・向井くんにムカムカしまくるゲイ、そして彼にいろんな意味で(羽虫のように)引き寄せられていくクラスメイトたちを描いた群像劇。彼を排斥したいと思っている側がマ…
★★★☆ ぶっくぶくに膨らんだ自意識と自己顕示欲に突き動かされる主人公=まりもと、さまざまな形でホモソーシャルにとらわれた女性たちを描いた「教室の片隅」のお話。実はあとがきを読んで印象がかなり変わってしまった部分があって……。そうか、人間としての…
★★★★ おもろい!!! ほとんどゲスの極みのようなラスボスの降臨。こうなると、いよいよタガが外れてきた柴ちゃん先生というピュアクレイジーですらちょっと応援したくなってしまうな……。そしてようやく話が本筋に戻ってきて、さらにさらに物語が加速する予…
★★★ 1回だけコロナの話をやって、あとは全部ビフォアーの世界(出産のため入院するのに病院の中がコロナ対策皆無!)というかなりチグハグな内容。いっそコロナの話は単行本から抜いちゃったほうが良かったのでは……。
★★★★ 「K」といい「ロクベル」といい「小さなライオン」といい、このマンガといい、どうして猫って人間になりたがるんだろうな……なんかごめんな……猫が人間になれる社会じゃなくてごめんな……ごめんな……。/ところであとがきでも触れられている「国玉の性別」…
★★★★ ロックダウンもひと段落し、物語がさらに前へと進んでいく。キャラクターたちの心の動きが相変わらずとても自然で、そして同時にドラマチックで。こちとら読者だから何にもできやしないんだけどさ……みんな、がんばれ。/この中だと浮いているくらい超フ…
★★★☆ 旅情をさそうエピソードの数々もいいけれど、東京周辺をぐるぐる回る話がいくつかあって今回はそれが特に気に入った。「吉田松陰と井伊直弼の墓がこんなに近くていいんですか!?」には笑いました。近所に住んでいたけれど考えたこともない切り口だった…
★★★☆ 第1話がズルい!!!!!!! 典型的なズルいやつ!!!!!!!!(こう描いたら勘のいい人は最初の数ページで気づくだろうな……) そして、いい意味でスマートな「飯本」ではまったくなく、悪戦苦闘してラクしようとして失敗して、みたいな寄り道もた…
★★★☆ 成人漫画で名著を生み出した幾花にいろの(たぶん)一般誌ストーリーマンガ初連載作品。タイトルの通り、イマジネーション(想像や妄想)が数珠繋ぎになってズルズルと物語を逸脱していく展開が楽しい。この「逸脱すること自体がコンセプトになっててオ…
★★★★ 今年の頭くらいに一度読み終えていた漫画だったんだけど、感想が全然まとまらなくてずっとペンディングしてしまっていた。あまりにも独り善がりで、切実な作劇。でも何か大切なものが欠けているような気もして、そこに自分で気付けるまでは文章に残せな…
2021年上半期のマイベスト楽曲・ベストセブンです。 ※「2021年上半期に僕のiTunesに登録された」曲からのセレクションであって、発売時期的にそうでない曲も入っています。1位~7位という意味ではなく、聴いた順(みたいなもの)です。 01.醜い生き物 / CHiC…
★★★★ 紹介したいのは、こないだ発売されたらしい松本隆のトリビュート・アルバムに収録されている「君は天然色」のカヴァー。ヴォーカルは川崎鷹也で、編曲は亀田誠治。 シティポップは……正直まったく自分の趣味の範囲外なのですが、でもこのアレンジ凄くな…
うおおお! 大好きな、本当に本当に大好きな曲のライヴ映像がアップされていた!! アアアァァァ!!! 奥井亜紀、生歌めっちゃ上手いな!!!! 移りゆく景色を鮮やかに、そして優しく描きながら、軽やかに日々への愛おしさと祈りが歌い上げられていく。思…
★★★☆ 瑛人の初アルバム。もちろん「香水」も収録。 以前も記事にしたのですが、僕はけっこう「香水」の素朴なフォークさが好きで、彼のまとまった作品を聴くのが楽しみでした。で、やはり良くも悪くもゆるい、シンプルで「そっけない」音楽がたっぷりと。 レ…
★★★☆ RADWIMPSのアルバム。東日本大震災に際し発表してきた10曲を収め、満10年となる3月11日にリリースされた。 発表当時から既に多少の違和感はあったんだけれど、特に最初の数年の作品、「ブリキ」や「カイコ」、「あいとわ」などは、震災そのものを描いた…
★★★★ なんかこの曲好きで。 スーパービーバー、『ばらかもん』の主題歌だった(何年前だよ……)「らしさ」しか知らなかったので「そんな名前も……」くらいの印象だったけれど、『サンボマスター究極トリビュート』の素晴らしいカヴァーで「まだいたんだ!そし…
★★★★ シンガー・柾花音の(待ちに待った!)初商業音源。アニソンのカヴァー集になっている。 「そばかす」や「God knows...」とかも入っているけれど、基本的には最近のジャンプ系アニメからセレクトされていて、おそらくはご本人の趣味が色濃く反映されて…
★★★★ ぜんぜん知らなかった曲でしたが一聴してびっくり! これはいい曲だわ!! 「残り20秒でどうオチつけるの!?」と思ったら、なんと、なんと見事な幕切れよ…これこそが古き良き叙述トリック、そしてドンデン返し。ダメな人は(つまり僕は)このネタばら…
★★★☆ 前作からわずか1年でリリースされたセカンド・フル・アルバム。がんばっている! アニメキャラ「ピーナッツくん」がその世界から飛び出し――超ドープなヒップホップをかますという異様さで強烈な印象を放った前作とは方向性がチェンジし、「VTuberとして…