Wi-Fi飛んでる? 神さまって信じてる?

音楽・マンガ・映画・その他 いろいろ感想をメモしておくブログです。

*漫画

ふじつか雪『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』6

★★★★ 「ピュアは移る」ってめちゃいい表現だな〜〜〜!!! しじみは冷凍できるし、メガネはきゅんだし、世界ってなかなかいいなと(読んでいる間だけは少なくとも)思える第6巻です。なんか、この二人、個人的に大学の頃からそこそこ知ってるリア友みたいな…

山田金鉄『あせとせっけん』10

★★★☆ ゼクシィ!?!? ってくらい「結婚式」までのステップがリアルに事細かに描かれるので、もはやストーリーマンガというよりルポのような趣き。前の巻ともまたぜんぜん内容が違って振り幅がすごいな……。もうじき自分の弟が結婚する*1のですが、両家の顔…

ヤマシタトモコ『違国日記』7

★★★★☆ 唐突に挿入される「男性社会編」にちょっとびっくりした。その部分の結論自体はだいぶ浅いものなんだけれど(じゃあ女も「女」から降りて逃げてみたら?簡単なんだろ?)、←みたいな不理解への怒りや、憤りや、悲しみや、どうにか世界をちょっとでも変…

谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』19

★★★★☆ アフレコ体験のエピソード、台風が近づいてる時にコンビニへ向かう時の会話、「田村さんとの会話ってアニメっぽくない?」、さらに細かいんだけど初芝がサッと描いたイラストで智子を美化せずに描写していたのを「上手くなった」って表現するとことか…

九井諒子『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』

★★★★☆ 描き下ろしマンガのボリュームも凄まじいけど、もう何なんだこのテキスト量……!! 強固で、大きくて、そして豊かな作品世界の膨大さは言葉にならずただただ圧倒される。読み物として圧倒的に面白い……まいった。そんな一冊です。ただ、10巻を先に読んで…

九井諒子『ダンジョン飯』10

★★★★ ダンジョンの深淵とは、魔術の深淵で、そして、闇の深淵でもあった――。あちこちに散りばめられたギャグ要素すら、一種の不気味さを帯びてきていて、ひたすらに死の臭いがどっぷりと覆う第10巻。残酷なクライマックスをどこか想起させるあたり、この作家…

阿部共実『潮が舞い子が舞い』3〜5

★★★★ 「しかしこのマンガはあれだな。読んでも意外に感想がまとまらないな」「まとまらない?」「ひたすらずーっと会話だけだ」「まぁそうだね」「延々とカンバセーションだ。ダイアローグだ。ハブ・ア・トークだ……」「全部同じ意味だね」「人がしてるただの…

金田一蓮十郎『ライアー×ライアー』1〜3

★★★★ ebookjapanの無料キャンペーンで読破。「そんな無理な設定どうやって引き伸ばすねん!!」という荒唐無稽なシナリオを、なかなかどうしてしっかりドラマにして展開させているのだから面白い。こんな主人公嫌だけどな!!! 沼じゃん!!! でも、こうし…

桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』4

★★★☆ 猛烈なスピードで仲が深くなっていく二人。恋に無邪気で、実はあんまり深く考えても悩んでもいない(ように思える)山田に対して、ものすごく真摯に真剣に向き合い続ける市川が印象的な第4巻。なんか二人のそういう所がアンバランスすぎて今後うまくい…

小坂俊史『平日休みの堀出さん』

★★★★ 共働きでなかなか休日の合わない夫婦が、ときたま訪れる「平日休み」を「全力」で遊び尽くす、という小坂俊史の最新作。 「遠い街のショッピングモールをひたすら回る」「山奥で二人ロックフェス開催」「24時間カラオケ」「ティッシュ配りバイト」など…

志村貴子『おとなになっても』4

★★★★ ふわふわ、ゆらゆら、宙ぶらりんの思考が、それでも日々をゆっくりと進めてゆく。ジャンルや、物語の定形にとらわれていない、本当に「志村貴子」としか表現できないこの感じ。ああ、大好き。/たまたまこの記事を執筆しているところで、東京地裁が同性…

奥山ケニチ『ワンナイト・モーニング』4

★★★☆ 引き続き、ほぼワン・シチュエーションのみで展開する素朴な作品集。バッティングセンター回みたいな変化球がもう少し読みたかったような気もした。夏祭り回はなぜか女性側に感情移入して読んでしまったな……。

吉本浩二『定額制夫のこづかい万歳〜月額2万千円の金欠ライフ〜』2

★★★★☆ 「こづかいも残ってるよ!今日は服を買いに行くぞ〜!」「オー!」って回の2ページ目でユニクロもしまむらも通り過ぎるコマからいきなり面白すぎる。ほんと面白すぎる……。待望の収録となったステーション・バー怪人なんて狂気の入り口に過ぎないんだよ…

山口つばさ『ブルーピリオド』9

★★★★ いわゆる「職業モノ」的な美術教育の要素が、しっかり登場人物の葛藤に接続されているし、ルポルタージュ的な一面も、ストーリーの骨組みにがっちり組み込まれていて、その構成の妙も読んでいて心強さすら感じる第9巻。相変わらず面白いです。/猫屋敷…

くずしろ『兄の嫁と暮らしています。』9

★★★★ 割と“最終コーナー”のキーマン(いや、キーヒューマン)なのかな、と思えるハイジさんが意外と早く片づいちゃいそうで意外。さあ、次はいよいよ二ケタ巻。

ぬマンガオブジイヤー2020

「ぬマンガオブジイヤー」の2020年版です。7年目です。(2019年版、2018年版、2017年版…) 今年もマンガばっっっかり、よく読んだ1年だった(PayPayボーナスがじゃんじゃん戻ってくるebookjapan、感謝しかない…)。 ■連載継続/完結タイトル 部門 ★水は海に…

近藤聡乃『ニューヨークで考え中』3

★★★★☆ 今まさに仕事しているお二人が突然マンガに出てきてびっっっっっくりした!!!! (少しして当時話題になってたことを思い出した)そういえば近藤聡乃は、この近藤聡乃なのだ。マンガ描いてる近藤聡乃って全然別の人だと思ってしまう……。 終盤で大激変す…

とよ田みのる『とよ田みのる短編集2 イマジン』

★★★★ 傑作『金剛寺さんは面倒臭い』の読み切り時代のバージョンを含む短編集。特に「イマジン」は、とよ田作品の魅力を38ページに濃縮したような王道の一本でとてもオススメです。これでアンケートの一番人気は「ポテ子さん」だったのがちょっと意外だな~。

山田金鉄『あせとせっけん』9

★★★★☆ えええ!!!めちゃめちゃいいじゃん!!!ここにきて!!?? 新キャラ、みつきさんが2020年最優秀助演キャラ賞候補であることは言うまでもなく、「ポンコツ」が「ポンコツ」として生きてゆくための選択、決意とか、信念とか、そしてこの場では現れな…

アッチあい『愛しの国玉』2

★★★★☆ やっぱヘンだよこのマンガ! 何かがヘンだよ!! すました顔してるけど狂気の沙汰だよ!!! ……と感じるたびに、自分の中の下らない「こうであるべき」がグチャグチャにされていくのがひたすらたのしくて、そして、うれしくて。猫に人間が嫉妬を剥き出…

こざき亜衣『あさひなぐ』34

★★★★★ このマンガの感想を言葉にまとめたら、何か豊かなものが生まれるのかもしれないけれど、でも、“そうじゃない”。こんなどうでもいい自分が立っているコートの反対側にも、常に絶対に誰かがいて、その中の一人に旭はいる。いてくれている。だから、だか…

宝井理人『テンカウント』4〜6

★★★☆ 楽しめなかったわけではないけれど、なんか全体的にはポルノのイメージのほうが強くなっちゃったかな……。潔癖症という設定をもっと引っ張って、読者を忠臣目線からドキドキさせ続ける手もあると思ってたけれど、結局二人がラブラブしていく流れをしっか…

雨水汐『欠けた月とドーナッツ』2

★★★★ 「人への“好意”って暴力だよね」というテーマにズキズキくる。恋愛というよりも、そもそも人と接することから離れていってしまう人間の奥底を(そこまで深く掘るわけではないにせよ)ちゃんと描いているのがいいです。

仲谷鳰『やがて君になる』6〜8

★★★★ 6巻の劇中劇シーンがあまりにも良くて、正直あそこでお話が終わっちゃってた部分はあったように思えたのですが、それでも最後まで丁寧に描き綴られていて、よい読後感でした。 そーなんだよねー。劇中劇でお話部分の結論がもう出てしまって、その後のラ…

紀伊カンナ『春風のエトランゼ』4

★★★☆ また雰囲気も含めて元に戻った感……何だったんだ3巻のアレは(意図はわかったんですけどね、意図はね)。今回は今回で桜子がまだよくわからんけど。一回ああいうことがあると、イイシーン読んでも安心して読めないというか、テンションが上がんなくなっ…

紀伊カンナ『春風のエトランゼ』3

★★★ ええぇぇ……なんだそれ……急に駿の小説が売れてしまってカップルごと週刊誌に追われる存在になるという展開……わからん……こればかりはマジで全くわからん……今のところはブチ壊しにしか思えない……4巻既に買ってたから良かったけど、この巻までしか買ってなか…

はらだ『ワンルームエンジェル』

★★★★☆ 泣いちまった! これはやられた。すごいラストシーンだ……。 どん詰まりで生きる意味を失っている男の元へ、「パァン」という音と共に降り立った天使の物語。二人のコミカルなやりとり、憎悪と不満と悪意の連鎖に満ち満ち溢れた現代社会を濃密に反映さ…

オジロマコト『君は放課後インソムニア』4〜5

★★★★☆ 生きていくことは、ただ苦しくてつらいことが起きるだけなのに、それでも明日を迎えようと無理矢理にでも思わなきゃいけなくて、そのために未来へ持って行ける武器とは、「目の前のものに感動することができる」強い感受性そのものだと思う。 「目の前…

榎本あかまる『この会社に好きな人がいます』5

★★★☆ THEデトックスマンガ。クリスマス・イブのエピソードがめちゃ好きだ……! こういうのが好きな人と友達になりたいぜ。

アサイ『木根さんの1人でキネマ』8

★★★★ ファーーーーー!!(明石家さんま)ってなる39本目をはじめ、相変わらずおバカなテンションでぶっち切る映画オタクのための漫画映画。たとえタランティーノの真似だったとしても、この人に映画を一本撮らせてみたい……(日本には意外とないよね、映画愛系…