*音楽
★★★★ くるりのニューシングル。 「コトコトことでん」もまた、『thaw』の流れをくんで発掘された10年近く前の未発表曲。琴平電鉄の発車メロディとしては既に使われていたそうで、正式にレコーディングされたのは今回が初みたい。フューチャリングはHomecomin…
★★★★☆ BBHFの尾崎雄貴によるソロプロジェクト「warbear」の配信限定シングル。 BBHFだけでも猛烈なペースで曲書いてるのに、2020年に押し込むかのようにこちらでも新曲をリリース。しかもこんなに素晴らしいという……! マジで2020年は尾崎雄貴の年だったねぇ…
★★★☆ ミスチル、20枚目のオリジナルアルバム。 前作『重力と呼吸』もけっこう極端なロック・アルバムだったけれど(ただ、僕はそれが大好きだったんだ……!)、今作はその逆方向へさらに極端に吹っ切りまくった、ほぼ全曲ストリングス、ほぼ全曲バラード(テ…
★★★★☆ Mumford & Sonsのワールドツアー音源を収めたEP。フィジカルではViral限定リリース。 ここでも既に取り上げたGang of Youthsとの名演「Blood」が音源化(スタジオ録音ではないけど)されたほか、ライブの高揚が伝わる「Slip Away」、まさかの「Hurt」…
★★★★★ 最高傑作。 ド低音シンガロング・ロックナンバー「決戦スピリット」で幕が切って落とされるチコハニ3枚目のアルバムは、タイアップ付きのシングル曲も、攻め攻めのアルバム曲もしっかり揃った、正にHoneyWorks史上最強の1枚になっていた。とにかく曲の…
★★★★ いつの間にか出ていた4枚目のフルアルバム。 全体的には正直マンネリを感じさせるけれど、やっぱりパンクロックなので、ザ・クロマニヨンズとかと一緒で「同じことをずっと続けてくれる」こともまたすごく大事で、というかその意味ではむしろ今回心強さ…
★★★★ ボカロP「ナノウ」としてキャリアをスタートさせたコヤマヒデカズが率いるロックバンド、CIVILIANの1stアルバム。 正直、これまで生涯に聴いてきた数多のロキノン系バンドが次々頭をよぎってゆくことは否定できない……けれど(2017年リリースのアルバム…
★★★☆ フラワーカンパニーズの通販限定シングル。コロナ後初の新曲で、「履歴書」「一週間」ともにミディアムなロック調フォークソングになっている。特に「履歴書」は、僕が(その当時はそれほど意識せずに)初めてフラカンと出会った「ヒコーキ雲」を彷彿と…
★★★★ めちゃめちゃグッドサウンドアルバム!! 毎年何かしらアルバムが出ているのでちょっと麻痺してたけれど、オリジナルアルバムとしてはあの傑作『家族行進曲』以来3年ぶりになる。これまで以上にトラッド・サウンド、フォークに接近したアレンジになって…
★★★★☆ ご存知、元andymori・小山田壮平の初となるソロアルバム。 これまで何年もソロツアーで披露してきた未発表曲を揃えたようで、とても充実した内容になっている。タイトルにもある通り「トラベル」がテーマなのかな? って感じのまったりした「HIGH WAY…
★★★★ easten youthの、血で真っ赤に染まったようなアルバムジャケットが印象的なニューアルバム。 あぁ〜〜〜これ!! これこれ!!! って感じのギャンギャンやかましいブッ飛び轟音ロックンロール。最近の2枚よりもさらに元気いっぱいの、とにかくウルサい…
★★★★ Vo.が変わってから初のフルアルバム。 『消えない』から既にそうだったけれど、ドシャドシャうるさいハードなロックに加えて、今っぽいおしゃれなビートを取り入れた曲が特に目立つ。「Mutant」なんて正にその両方のキメラみたいな曲だし、「Unite」「…
★★★☆ 「夜明けと蛍」「ウミユリ海底譚」で知られるボカロP、n-bunaによる音楽ユニット……と言うよりは、数年前からノリに乗ってるヨルシカ、って説明したほうがきっといいのだろう。好きなボカロ曲のうちいくつかがn-bunaの作品だったので、いつか聴こう聴こ…
★★★★ 実はハチ名義も含めて初・米津アルバムでした。あ、どうも初めまして……。 冒頭3曲のファンキーなR&Bはどう聴けばいいかよくわからなくて通り過ぎてしまったけれど、それでもサウンドの緻密さ、完成度の高さ、そしてどこかダウナーで奇妙な雰囲気にいき…
★★★★☆ Orangestarの没トラック、デモ音源などをまとめた未発表作品集。久々のOrangestar&初の配信リリースということもあって、この手の作品としては珍しくチャート1位を獲得したらしい。 1〜2分のインストや、ワンヴァースしか出来ていないトラックばっ…
★★★☆ え? いいじゃんいいじゃん! 『GANG AGE』よりも前にリリースされていたep。YouTubeで聴ける範囲では圧倒的に好みが『GANG AGE』に集中してたけれど、聴き通すとこちらも十分にいい。EPとして、1曲目から5曲目までしっかり流れがあるのが特に良かった…
★★★★ 「常夜橙」を収録したPEOPLE 1のep。 「フロップニク」「東京」までは知ってる状態で聴いてみたんだけど、ちょっと意外だったというか、思った以上に……聴きやすかった。バンドサウンドではない、だけで、バンドのようなアンサンブルの楽しさがどの曲か…
★★★★ キズナアイの1st EP。 エレクトロ路線は継承しつつも、前作では少々鼻についてた「作られた感」から脱却し、いい意味でより面白い内容になっている。あ!あなたはそんな声の人だったんだ!って感じたくらいヴォーカリストとしてグッと個性が前に出た「A…
★★★☆ 富士葵のファーストアルバム。これも出たのが1年前……*1。 ときのそらのアルバムでも書いたけれど、富士葵もまた、「ルーツはオタクカルチャーとは全然違う所なんだろうな」と思わせられるVTuberシンガーの一人。一回聴けば「おおっ!」となる歌唱力は確…
★★★★☆ 輝夜月の1stアルバム。何だかんだで聴くのに1年かかってしまった……*1。 最初に聴いたときも衝撃だった「Beyond the Moon」、超轟音ラウドロック(ラウドポップロック?)の「Dirty Party」、エモさの塊のような「NEW ERA」やら、とにかくブッ飛んだす…
★★★☆ オーストラリアのロックバンド、Gang Of YouthsのEP。時系列ではファーストとセカンドの間になる。 『Go Farther in Lightness』よりはスロウな、美しいサウンドをスケール感たっぷりに展開させていくインディ・ロックっぽさの強い1枚。6分、7分と長い…
★★★☆ VTuberをヴォーカルに迎えたコンピレーションの第三弾。 「Vol.1」ではスターをずらりと揃えてエレクトロアレンジ、「Vol.2」では歌うまを揃えて00年代歌姫曲の豪華カラオケ、ときて、「Vol.3」はかなり振り切ったアイドル&ガールズポップのカヴァー集…
★★★★ サンボマスターのトリビュートアルバム。 1曲目のSUPER BEAVERから「これこれこれ!!」って感じの豪速球ストレートど真ん中が聴けて最高。そしておふざけ完全封印で“挑んだ”ヤバTの「光のロック」聴いてたら良すぎてなんか泣いちゃった……ずるい……。 必…
★★★★ HoneyWorksの3年ぶり、メジャー5枚目となるアルバム。2枚組、全24曲というフルボリュームだ。 一番大きな変化は、3年前はまだなかった「アイドル」のストーリーが入ってきたことだろう。10代の「ふつう」の少年少女たちの物語に、ステージの上で歌い踊…
★★★☆ 2020年に散発的にリリースされた配信限定シングルをまとめた5曲入りep。 こうしてまとめて聴いてみると、結構がらっとこれまでのRADとは違うなと感じさせられる。サウンドスケールの大きさとか、これまでよりさらに内省的でちょっと妄想的な内容(歌詞…
★★★☆ エレファントカシマシの……というイメージは、もはやこの2年間で世間では吹っ飛んでしまったかもしれない、それくらい野心的に活動し続けた、宮本浩次の初ソロアルバム。 エレカシは聴くけど「全曲メインディッシュで食べづらい」エレカシは個人的にそん…
★★★★ 弱冠23歳。間違いなく2020年代最初の天才、藤井風のファーストアルバム。 日本人離れした音楽センス、あまりにも自由に弾きこなすピアノの腕、クレイジーなくらいずば抜けた作詞作曲、そして甘いルックスと、喋れば岡山弁丸出しの田舎少年、というギャ…
★★★★ まぁ〜〜〜このMVが良くて良くて。めっちゃ良いすね。そりゃ話題になるわという曲。縦画面なので当然スマホなどで鑑賞されるとさらに魅力的です。聴いてるとわかるけど、軽快でふわりと宙に浮かぶようなトラックに、意外にも暗くて後ろ向きなリリックが…
★★★★ エルセとさめのぽきの1st EP。正式名称は『I F 』でいいのかな、それとも『IF』?(半角スペースが入ってて気になった) 映像つきでも勿論いいけれど、ミニアルバムとして3曲聴き通した時のドラマチックさが素晴らしい。せつない物語のスタートを演出す…
★★★★★ ファーストアルバム、改名後の2枚のEP、いずれも見事な内容だったBBHFが満をじして放つCD2枚組、全17曲入りのオリジナルアルバム。北から南へと旅をする青年を主人公にしたコンセプト・アルバムになっている。 ……という話だったけれど、旅をしている青…